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俺は別に一生一人でもいい

誰かと関わって情が生まれたらそれが消えた時にとてつもない傷を負うことになる

主君も友も家族も何も要らない。

だって俺は、人殺しだから。

志倉 光頼

…今日、天気悪いなぁ、

一人の童子が木の上に寝そべっていた

やや強めの風が童子の体を撫でる

童子の体が揺れた

志倉 光頼

っぶね、

志倉 光頼

……今日はここで寝るのはよしとこう

志倉 光頼

寝てる間に落ちちまう

童子が木から降りようと体制を崩したその時だった

頼重

それは正しい判断ですぞ!!

頼重

今宵は嵐が来る未来が見えておりまする故!!!

大きな声が辺りに響いた

志倉 光頼

はっ、?!!?

志倉 光頼

うわ、うわわわわわ、!!、

響いた声に驚いた童子がバランスを崩して木から落ちた

志倉 光頼

チッ、クソが、!((ボソ

と、思うと童子は身軽そうに空中で体をひねらせ軽やかに地面に着地した

頼重

おぉー!!

頼重

素晴らしい!

声の主である男が軽快な拍手をする

童子はキッと男を睨みつけた

志倉 光頼

おいおっさん!!

志倉 光頼

急に声掛けんなよ!!

志倉 光頼

危ねえだろうが!!!

頼重

おっさ、……、!!

男は目を見開いて驚く

頼重

わ、私はまだそんな歳ではありませぬ、!!

志倉 光頼

知らねぇーよ!!

志倉 光頼

俺が怪我したら責任負えんのかよおっさん!!

そんなにおっさんおっさんって連呼しないであげて

本人も気にしてるから

志倉 光頼

ぁ……?

頼重

ちょっと雫?!

頼重

一言余計!!!

父さんは黙ってて

志倉 光頼

…誰だ、アンタ

巫女衣装に身を包んだ少女が影から現れた

少女は男の背後にすっと移動する

この人は諏訪大社の諏訪頼重

私はその娘の雫

諏訪大社、ご存知ない?

志倉 光頼

…お前ら、俺の親族だろ

頼重

はは、勘が宜しいようですな

志倉 光頼

……父さんが生きてた頃に聞かされたよ

"実は俺たちの家系は諏訪大社の諏訪頼重殿と親族なんだ"

志倉 光頼

ってね

志倉 光頼

アンタ……頼重殿は俺の親族ってことだろ?

頼重

ああ、そうだよ

志倉 光頼

その頼重サマが俺に何の用?

志倉 光頼

家族を失った親族なんか興味ないだろ、お偉いサマは

そんなことない

ずっと黙っていた少女が口を開いた

志倉 光頼

…はぁ?

あなたは諏訪家の血筋を引いているの

志倉 光頼

……それがなんだよ

あなたの諏訪家としての神眼は血が遠い割には優れている

北条の鎌倉幕府が倒された今、北条派閥の居場所はない

志倉 光頼

……ハァン、なるほどね

志倉 光頼

そのシンガンとやらを回収に来たって訳か

少女はこくりと頷いた

間違いではない

頼重

君のその勘の良さも血のお陰でありまする

頼重

………

頼重

君のお父上とは私は深い親交にあった

頼重

孤児になってしまった君を救いたい

頼重

血を引き込むという下心がない訳では無いが、君の状況は見るに耐えられない

頼重

私たちに着いてきて欲しい

頼重

不自由はさせない

男は真剣な目で童子__光頼を見つめた

志倉 光頼

………

志倉 光頼

俺は……、

続く

俺たちの主君は逃げ上手

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コメント

18

ユーザー

Reyちゃん~画像は♂だったら何でも良きだよ

ユーザー

これって、参加者のアイコンはどうなるんですかね?

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