神と修羅

俺たちの一生を台無しにするのは、 運なんて言うものじゃない。 人間なんだ。

––– フセーヴォロド・ガルシン

ペナルティについて相談後、 黎明の塔 近辺

そんなことを考えていると 手持ちのカミフォンに レーダー反応があった。

その場所へ行ってみると “彼”の姿が目に入った。

と、蘭丸の顔を見た時だった。

カチッ

私は何気なく右の手の甲を見ると 表示されていた数字が どこにもないことに 気が付いた。

彼はそう言いながら 右の手の甲を私に見せた。

するとそこには先程まで 私に表示されていた 【５０】というカウントがあった。

私は驚いたと同時に 彼の顔を見た。 すると...

カチッ

再び、その音が鳴り 私は思わず自分の手の甲を見た。

すると数字は私の手に戻っていた。

と、私は先程まで神様と 話をしていたことを伝えた。

彼曰く、“ある方法”を使って カウントを別の見習いメンバーに 転移させるという。

私は何度もその方法を 尋ねたが彼は 教えてくれなかった。

しかし、何やら自信が あるような様子だったため 私はそれを信じることにした。

そして...

カチッ

現在

そう言うと彼は 改めてビンゴカードを指差した。

するとピコンッと 画面が切り替わった。

ー ピロリロリン♪ ー

ー ２ビンゴ達成、 おめでとうございます ー

するとビンゴ箇所が 黄色く切り替わった。

ー これより、あなたの 願いを聞き入れます ー