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中島side 大きな地震から1ヶ月後。 美波の居場所を突き止めることができずに 今日も彼女を探し続ける。 まだ彼女の伯母さんから 遺体で見つかってはいないと 連絡を受けているため 生きている可能性が高い。
黒川
中島
黒川
史陽の話を聞いていると 古謝が大きな声で呼んでいた。
黒川
古謝
中島
黒川
古謝
黒川
そんな2人の会話を聞き 彼女の家族が眠る霊園に向け 走り出した。
美波side あれから1ヶ月の間に 元いた病院の場所よりも 高台に避難してみたら 家族が眠る霊園のそばだった。 それから毎日のように トロンボーンで街に向かって 曲を吹き続けていく。
少女
美波
少女
美波
少女
私自身 手術の傷自体は回復傾向だが 震災によるフラッシュバックと 体調不良が続き 入院時期を引き伸ばしていた。
少女
美波
少女
あの日から私の懐が落ち着いたのか ずっとそばにいる女の子が トイレに向かった。 ちなみに女の子の家族は 全員無事だったみたい 少し前に退院した 彼女の姿を見送り もう一度さっきまで吹いていた曲を 最初から吹こうと深呼吸をした瞬間 後ろから名前を呼ばれ振り返った。
美波
中島
生きているかも分からなかった 彼が目の前で泣いていた。 私も安心したのか足元から崩れる。 彼がゆっくりと私に近ずいて 背中を摩ってくれている。
中島
美波
中島
美波
中島
美波
中島
美波
私の肩に頭を乗せて 涙を流す大輔。 こんな経験なんて 滅多にしないから 不安と恐怖が入り交じっていた様子。 そんな彼の背中を 優しく撫でるのだった。
古謝side 大輔の後を追いかけると 花が沢山咲いているところに 彼女に支えられながら 号泣している大輔の姿があった。 少し離れたところから 史陽と一緒に 2人の様子を眺めると 小学生の女の子が話しかけてきた。
少女
古謝
黒川
少女
古謝
少女
黒川
少女
古謝
黒川
古謝
少女
さっき2人を眺めていると 不意によぎった疑問を 目の前の女の子に聞いてみた。
古謝
少女
黒川
少女
古謝
少女
黒川
少女
古謝
少女
黒川
古謝
黒川
少女
古謝
少女
そんな話をしながら 大輔の方に視線を戻すと 未だに泣いている様子だった。 その先には この当たりを一望することが出来る 景色のいい所で 津波の影響力が目に見えた。 今後どうなるか分からない不安もあるが 一刻も早い復興に対して 何をしようか悩むのだった。
中島side あれから2週間後。 美波の容態が安定して今日退院した。 けど未だに瓦礫が散乱としていて まともに歩くのが難しい状態。
中島
美波
瓦礫を乗り換えているため 足場が不安定な状態で危ないから 彼女の手を握る。 美波のペースに合わせて とある目的地に向かって歩いていく。
美波
中島
美波
中島
マイペースで楽観的な彼女の 言葉に関心を向けながら視線を戻すと 目の前に拡がったのは 一緒に住んでいたマンションだった。 津波の影響なのか 1階部分はほとんど流されている 状態だった。 とりあえず階段を使って 俺らの部屋に向かうことにした。
黒川side 大輔と美波ちゃんが 家の片付けに行っている間に 球団の施設の掃除に取り掛かっていく。
古謝
黒川
古謝
黒川
古謝
黒川
古謝
黒川
古謝
ゴミを沢山入れた袋を 抱え込みながら 階段を下っていった。 まだ階段にゴミがあるため 集めていると 仲良しな先輩二人が降りてきた。
伊藤
黒川
小郷
伊藤
いつもの茶番を繰り広げる 裕季也さんと裕哉さん。 2人の手には ちりとりとほうきが にぎりしめられていた。
黒川
小郷
黒川
伊藤
黒川
ノコノコと階段をのぼりながら 手元のスマホをのぞきこんでいる 古謝の姿があった。
古謝
小郷
伊藤
古謝
黒川
伊藤
黒川
古謝
妙に納得した表情を浮かべて 空を見上げ始めた先輩2人。 見上げた先に何があるのか気になり 2人の視線を追いかけるも 何も無かった。
黒川
古謝
黒川
小郷
伊藤
黒川
伊藤
小郷
伊藤
古謝
黒川
古謝
大輔から電話がかかってきたらしく すぐに通話を開始した。
伊藤
小郷
中島
黒川
古謝
中島
小郷
中島
電話で話していると 遠くの方から 大輔を呼ぶ美波ちゃんの声が聞こえ 心做しか呼ばれて嬉しそうな 大輔の返事を境に電話が切られた。
伊藤
小郷
古謝
伊藤
そう話しながら 空をのんびり見上げていると 遥楓さんが大きな声で サボっていると密告され 慌てて自分の持ち場に走り出した。