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昔々、賑やかな国の輝くお城に、 可愛くてかっこいい王子様が住んでいました。王子様は大人になっても子供のままでしたから、今でも わがままで優しさを失いかけて いたのです。
ある日、お城に彷徨った者が来て、一晩泊めて欲しいと頼み、一本の バラを差し出しました。でも王子様は怪しい人だと思って、彷徨い人を追い返そうとしたのです。
彷徨い人は心を開かないと、人との繋がりが出来ないと言いましたが、王子様は聞き入れませんでした。 すると、急に姿を変えて、美しい 魔女の姿が現れたのです。
王子様は謝ろうとしましたが、 手遅れでした。魔女は罰として王子様を悪魔の姿に変えて、お城に強力な魔法をかけました。
悪魔は自分の姿が怖くて、 お城の中に閉じこもりました。 魔法の水晶だけが、外の世界を見る唯一の窓でした。
魔法がくれたバラは 本当に綺麗な花でした。
花は咲き続けて、その花びらの最後の一枚が落ちるまでに、王子様が人付き合いが苦手な一面を克服して、そのお返しに信頼されるようになれば、この魔法は解かれるのです。
でも、その期限が過ぎたら、王子様は永遠に悪魔の姿のままです…。
年月が流れ、王子様はすっかり希望を失いました…。一体誰がこんな悪魔を助けてくれるのでしょうか…?