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みなさんは離婚したらどっちの苗字にするか決めていますか?
いきなり変な質問で戸惑ったかもしれません
現在、D国では夫婦別姓は認められておらず、婚姻後どちらかの苗字にする、とされています
これは、例えば子供が産まれた時に苗字でその子の親だと一目で分かるため、もひとつの理由としてあります
しかし、すれ違いから離婚をした場合、再び元の姓に戻る人が大半でしょう
しかし、離婚届には婚氏続称という蘭があります
これは結婚していたときの姓をそのまま名乗り続けられるというものです
ある日SNSにこんな呟きがありました
「苗字をくれる方、募集!」
とある女性
とある女性
とある女性
とある女性
とある女性
とある女性
とある女性
とある女性
とある女性
とある女性
とある女性
とある女性
とある女性
とある女性
とある女性
「はじめまして、SNSを見ました!」
「私の苗字ならあげても良いですよ?」
「本当ですか?ありがとうございます!」
「さっそくですが今から区役所に行く事も出来ますか?」
「今からですか?」
「まぁ、いいですけど…」
「ありがとうございます!」
「お金はまた後日お支払いします!」
「あの、ひとつ質問いいですか?」
「なんでしょうか?」
「どうして苗字を変えたいと思ったんですか?」
「実は…僕、幼い頃両親に虐待されてたんです」
「両親は僕を見るなり罵詈雑言を吐いたり時には殴られたり」
「そうだったんですか…」
「高校卒業とともに家を出て今は一人暮らしをしているんですが」
「実家を離れて一人暮らしをしても両親の呪縛からは離れられなくて…」
「自分の名前を書くたびにこの身体には両親の汚れた血が流れているんだ、と思い出すんです」
「なので、苗字も名前も変えて全くの別人になりたいと思ったんです」
「そうなんですか、名前の方はもう変えたんですか?」
「はい!本当は15歳から変えられるんですが、両親にバレるといけないので…」
「一人暮らしを始めたタイミングで区役所に行って変えました」
「そんな簡単に改名出来るもんなんですか?」
「理由の項目に読みにくいからとか、紛らわしいからとかありますけど、テキトーにいちゃもん付けたら変えれますよ!」
「そうだったんですか…」
「そうなんです…それよりも、もうすぐ17時なので早く行きましょう!」
「あの…もうひとつ質問いいですか?」
「はい、なんですか?手短にお願いします!」
「私の勘違いだったら申し訳ないんですが…」
「○△町の強盗殺人の犯人って…あなたですか?」
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