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レッド
映像はレッドの顔を撮影した、いわゆる自撮りという形から再開した。
レッド
レッド
画面が廊下から外を映し出す。
レッド
レッド
その言葉に合わせてエレベーターが開き、中からイエローが飛び出して来た。
イエロー
イエロー
レッド
イエロー
レッド
イエロー
そこで画面端から足が伸びて来て、イエローの脇腹にヒット。
撮影をしているレッドが蹴りを入れたらしい。
イエロー
脇腹を抱えるイエロー。
寸劇感満載である。
レッド
イエロー
俗にいう寒いノリ――というやつではあるが、本人達は気にしていない様子だ。
イエロー
レッド
イエロー
イエロー
イエローはそう言うと、金属製のバットを掲げる。
レッド
レッド
イエロー
レッド
レッド
イエロー
イエロー
バットを肩に担いだイエローが、エレベーターに乗り込んだ。
レッド
レッド
イエロー
イエロー
その言葉をさえぎるかのように、エレベーターは閉まった。
レッド
画面はエレベーターの階数表示を映し出す。
1……2……3……順調に数字がカウントアップされ、そして5階で止まる。
レッド
レッド
今度は階数表示がカウントダウン。
5……4……3……2……1。
エレベーターがゆっくりと開く。
レッド
レッドが言いかけたまま止まる。
それは次の瞬間、悲鳴に変わった。
レッド
エレベーターの扉が開くと同時に、上半身がエレベーターから逃げ出すように倒れ込む。
自動で閉まろうとするエレベーターの扉が、上半身を放り出したイエローを喰っているようだった。
レッド
ふと我にかえったであろうレッドがイエローの姿を映し出すが、頭から血を流したイエローの瞳が、焦点の合わない様子で天を仰ぐだけ。
改めてレッドは悲鳴をあげると、画面は激しく上下しながら階段を駆け上る。
レッド
レッド
泣きじゃくるかのような声と同時に、画面はぶつりと途切れた。