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空兎寒夢
空兎寒夢
水白 BL 喫茶店を題材にしています 地雷さんUターン! OKな方だけどうぞ!!
商店街の端にある小さな喫茶店「irregular」
木の扉を開けるとコーヒー豆の香りがほのかに漂っていた
僕の名前は初兎。人生初のアルバイトをここで始める
ここを選んだ理由なんて単純
ただ、家から近いから(
それと、うるさい場所が嫌いだからここなら静かそうだと思って
ただ一つこの喫茶店で想定外だったのは__
水
水
そう言って微笑む先輩バイトの存在だった
水
水
にこっと可愛らしく笑う顔が、やたらと眩しい
水色から紫へと変わる髪、綺麗な目、目の下の泣きぼくろ
一目でお客さんから人気なのが分かる
白
声が裏返った。最悪。
水
そう言うと、僕に近づく
やたら、距離が近い
水
水
白
水
そういって距離をつめる先輩に、心音がうるさい僕。
自己紹介が終わると仕事の案内をしてくれた
指導のたびに隣に立って
カップの持ち方も直してくれて
オーダーをとるときも耳元で小さくアドバイスしてくれる
水
その一言で胸がじんわり熱くなる
…だめだ。
この人はバイト先の先輩だぞ。
とある日の閉店後。
水
水
そう言って先輩は僕の目の前にカフェオレを置いた
白
水
「僕がいれたんだよ!」と言う先輩の目の前で一口飲む
白
水
水
水
水
白
白
水
水
白
2人の笑い声が静かな店内に広がる
夕暮れの光がカーテンから差し込んで
カウンターがオレンジ色に染まる
水
白
水
白
水
白
水
水
先輩のその一言がやけに意味深に聞こえてしまう
バイトにも慣れてきたころ
常連の女子高生が言った
女子高生
水
水
さらっと返す姿。
分かってる。接客だって。
なのに、胸がちくっとする
僕だって、最近は可愛いとか、かっこいいとか
言われることが増えてきた
だけど、やっぱり…
僕は、今日に限ってミスを連発してしまった
閉店後、僕がしょんぼりしていると
水
水
先輩がのぞき込む
白
水
いつもの元気な声色と違って優しい声に余計に悔しい
白
言ってからはっとする
こんなの完全に嫉妬じゃん
数秒の沈黙
そして、くすっと笑う音。
水
水
白
白
水
ぽん、と頭を撫でられる
水
水
僕の呼吸が止まる
水
白
白
水
冗談なのか、本気なのか分からない
でも__!
白
そう言うと先輩は目を丸くする
言ってしまった。もう逃げ場はない。
静かな店内。時計の音だけが響く。
先輩は優しく笑った
水
白
水
そっと僕の頬に触れる指
水
白
先輩らしい例えに思わず笑いがこぼれる
同時に涙もこぼれそうだった
静かな店内。
額と額がこつん、と触れる
キスはしない。
でも、僕には十分だった
水
白
水
白
白
水
水
白
水
夕焼けが夜に変わる
小さな喫茶店で始まった暖かい恋。
コーヒーよりも少し甘い
ミルク多めの毎日がこれからも続いていく
空兎寒夢
空兎寒夢
空兎寒夢
空兎寒夢