卒業式が終わり 少し薄暗い教室の中
1人俺が教室に立っている
いや、俺何してるんだ 帰ろ
そう思い 机の横に掛けてある リュックサックを手に取り
教室を出ようとする
その時
廊下に響く 可愛い声
俺
俺にも...モテ期がっ!?
振り返った先には...────────
顔を赤らめて告白している 女子の姿
でもそれは俺へ向けてでは無いようだ。
うん、だよなぁ 分かってた
俺なんかがモテるはずがない。
そう1人で 心の中で悔しさを紛らわす為に 抑える
学校を出ると 陸上部が校庭を 額の汗に気にも留めず
一心不乱に駆けている
...いいなぁ、 虚しいよ。俺は
だって俺...─────────
帰宅部なんだもんっ!!
神様思ったよな? おめぇなにしてんだよって
俺も思ったよ
俺
俺
後ろから大きな足音と 大きな声が聞こえる
うん、まぁ、 多分俺じゃないから
スルーしよ
足音がどんどん近くなる それと共に声もどんどん近くなる
このパターンは俺なのかっ...!? いや、でもここで振り返って違う場合だったら 俺は......っ!
恥ずいでは無いかっ!
ここは、やめよう
もうその声は 真後ろ
いや、俺なのかっ!? いや、まだ辞めておこう
あ、俺だな
俺
俺は勢いよく振り向いた
そこに立っていたのは 島崎優愛だ。
1年の中でも 勝ち組の顔立ちをしている生徒
島崎 優愛
島崎 優愛
彼女は顔を少し赤らめ、 静かにこういった
島崎 優愛
その言葉の通り 背中を手で探ってみる
そこには 紙のようなものがくっついていた。
それを剥がすと
猿だよぉ! うぴょぴょぴょぴょぴょ
俺
この事を知らなかったのは 俺だけらしく、 陸上部員も笑いをこらえていた。
......あぁ、 俺の青春よ。 終わったな...──────────
コメント
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なんかこれもある意味青春…なのでは()
青春… え……w←青春を期待してました
えwwwwwwwww