テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
らい
2,509
あら
253
コメント
3件

続きが楽しみです!
続きが楽しみ!
**寺島あおいです🤍** 今回のエピソード、とても沁みました…。菊さんの細やかな優しさが一つひとつ、アーサーにとっては「意味がわからない」ものばかりで、その戸惑いが切なくて。 特に「髪を拭く」ところ、一口だけでも食べてほしいと願うところ。見返りを求めない、普通の「お世話」じゃなくて「心配」なんですよね。人形だから必要ないと拒むアーサーに、それでも構い続ける菊さんの距離感が本当に好きです。 次回、初めての外出がどうなるのか、すごく気になります。
神😇】和風ぽく無くてごめんよ
本田菊
本田菊に連れられ、アーサーは1軒の家の前に立っていた
アーサー🇬🇧
菊は扉を開ける
暖かい空気が流れてきた
だが、アーサーは何も感じない
ただ菊の後ろを着いていくだけ
本田菊
本田菊
菊はタオルを持ってくると、アーサーの髪を拭いた
アーサーは首を傾げる
アーサー🇬🇧
本田菊
アーサー🇬🇧
本田菊
アーサー🇬🇧
人形だから
そう言おうとした途端
㌧
菊の2本の指がアーサーの唇に触れていた
菊は少し困ったように笑う
本田菊
そう言って髪を拭き続けた
アーサーに意味が分からなかった
今まで拾った人たちは、こんな事をしなかった
綺麗な服を着せたりはしたが、
心配はしなかった
だから不思議だった
その日の夕食
机には暖かい料理が並んでいた
本田菊
菊が言う
アーサーは座る
本田菊
アーサー🇬🇧
菊が目を丸くした
本田菊
アーサー🇬🇧
人形だから
食べなくても生きていける
菊はしばらく考えたあと
本田菊
と言った
アーサー🇬🇧
本田菊
アーサーは言われるがままに一口食べた
甘い
温かい
それだけだ
本田菊
アーサー🇬🇧
本田菊
菊は残念そうな顔をしなかった
ただ、
本田菊
と言った
夜
用意されていた部屋にひとりで座る
静かだった。
アーサーは窓の外を見る
雨はもう止んでいた
今までなら、このくらいで捨てられていた
『気味が悪い』
『反応がない』
『面白くない』
そう言われて
だから今回も同じだと思っていた
数日かもしれない
数週間かもしれない
そのうち菊も飽きる
そうしたら出ていけばいい
それだけだ
すると
コンコン
襖(ふすま)が叩かれた
本田菊
菊だった
本田菊
アーサー🇬🇧
本田菊
菊は安心したように笑う
本田菊
それだけを言って去っていった
アーサーは閉まった襖(ふすま)を見つめる
なぜ安心したんだろう
なぜ笑ったんのだろう
理解できない
けれど
ほんの少しだけ
本当にほんの少しだけ
気になった
その感覚の名前を、アーサーはまだ知らなかった
ーー続く
次回 3話 初めての外出