らだおは愛され者

何時も通りの朝、何時も通りの時間に目を覚ます。

いつも通りの台詞を放って、ベッドから立ち上がる。

大きい欠伸を一つして、出勤する準備をする。

みんなから返事を貰うだけでも嬉しくて口角が上がってしまう。

そう思った時、ピロンと一つ通知がなる。

…何時もはあまり見ないが、周りのみんなが驚いたように見ているので、気になって見てみることにした。

…そこに書いてあったのは、

送り主はハンクだった。

とか思いながら急いで知らない人に伝えて回る。

みんな驚いていそいそと準備に向かう。

何か違和感を覚えつつも、自分も準備に向かう。

いい背景なかったです。すんません。

警察署の屋上だと思ってくだせぇ。

ドッッッッカーーーーーン！！！！

きた、襲撃だ…

1人…です

…てことは、予告を出した人物…

ハンク1人で来たってことか！？

…なんて、油断した自分達はバカだ。

…ハンクはとても強かった。

警察署員は全員ダウン。

安全が確認できないので、救急隊も来れない。

本当に詰んだかもしれない。

結構焦っていると、一つの人影が見える。

と、思ったのと同時に、クイっと 顎クイをされる。

その人影は、紛れもなくハンクだ。

…は？

何言ってんだコイツ。行く訳ないだろ!!

…なんて、言える訳もなく。

今の自分はあくまでもダウン中。抵抗なんてできやしない。

じゃーね！そう言いハンクはおれを抱えて逃げる。

みんなは必死に叫ぶが…無駄。

絶対に無理なのだ。

おれはできるだけ抵抗するが、やっぱり無駄。

しかも、何故かハンクは喜んでいる。

嫌な記憶が段々と蘇ってくる。

またあの時と同じようになるのかな？

今度は助からないかもしれない。

…そう思うと、自然と涙が溢れてくる。

それからおれはぷいと顔を背け、頬を膨らます。

ハンクはそれを可愛い可愛いと言ってくる。

また抵抗しようとすると、

ドスッ

ｶﾞﾁｬﾝｯ

ハンクを見た瞬間全てを思い出す。 逃げようとするけど………

ﾄﾞﾁｭﾝｯ

ﾊﾞﾁｭﾝｯ