目を覚ましたのに、胸の奥が冷たい。 きっと、何かを置き忘れてきたんだ。
作者
保健室。 カーテンの隙間から射す朝日が、 あっきぃの瞼を照らしていた。 ゆっくりと目を開ける。 白い天井。 そして、すぐ横で眠っているまぜちの姿。
ak
tg
声の主は、ベッドの端に座っていたちぐだった。 彼の目の下には、深いクマ。 きっと、ずっと眠らずに看病していたのだろう。
ak
tg
ak
あっきぃの表情が少し曇る。 その瞬間、彼の心の奥に、何か“光の断片”が弾けた。 まぜちの声だ。 “俺はお前の心を守るから。” 胸の奥が、きゅっと締めつけられる。 でも、それが誰の言葉だったのか、思い出せない。
ak
tg
ak
ちぐの瞳が揺れた。 “誰か” その誰かは、まぜ太に決まっている。 でも、あっきぃの記憶からは、まぜ太に関する“色”がごっそり抜け落ちていた。
数時間後。 まぜ太が目を覚ました。 その瞬間、あっきぃと目が合う。
ak
mz
ak
まぜ太の笑顔が、一瞬止まった。 ちぐは二人の間に流れる沈黙を見ていられず、そっと口を開いた。
tg
mz
ak
その言葉に、まぜ太の目から涙が零れた。 ちぐちゃんは、二人の手が再び触れそうになるのを見て、静かに保健室を出た。
廊下。 ちぐちゃんは胸元の欠片を見つめながら、小さく呟いた。
tg
その瞬間、欠片の光が“黒”に濁った。 まるで、何かが彼の心の中に入り込むように。
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続きワクワク!お〜tgちゃん