順調に入学式が終わって、やっと あの重々しい空間から解放された
式をしていた体育館の外に出て、 沢山の人の中、みんなを探して 周りを見回してみる
って、あそこにいるのって……
真冬(まふまふ)
道の端にある植え込みの手前に、 一ノ瀬彼方生徒会長がいるのが 目に止まった
さっきの式で、生徒会長祝辞を していた時に見た、2年生にして、 この椛(もみじ)高校の生徒会長
整った容姿で、にこりと笑みを 浮かべながら話していたのを思い出す
声が誰かに似ているような……とも 思ったけど、多分気のせいだろう
あんな知り合い、僕にはいないし
ボクの……“まふまふ”繋がり だったら、顔はほとんど知らない から、何とも言えないけど
真冬(まふまふ)
何もせず無表情で、 桜の木の下に佇んでいる
真冬(まふまふ)
不意に強い風が吹いて、 桜の花びらが空に舞い散った
真冬(まふまふ)
その光景を見つめる一ノ瀬会長に、 思わず目を奪われる
風になびく、少し長い黒髪と、 そこに映えるピンク色の桜の花に、 人目を惹くその姿
男の僕でも、思わず見惚れてしまう ほどに、綺麗で、儚げで…… それでいて、格好良かった
──好きだ
無意識に、そう思ってしまうほどに
……ふと、何かがキラリと反射して、 頬を伝っていくのが見えた
真冬(まふまふ)
真夏
姉さんの声がして、ハッとする
それと同時に、一ノ瀬会長に 見惚れていたことに、今更気づいた
翔太(天月)
棗(96猫)
真冬(まふまふ)
3人に手招きされて、 一ノ瀬会長から目を離して、 みんなの方に走って行った
彼方(そらる)
彼方(そらる)
彼方(そらる)
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
コメント
2件
書くのであれば楽しみに待ってます!