結局、何も出来ない学校生活だった
特別感なんてなくて
なんで行っていたんだろう、なんて
卒業式が終わった後に考える
結局何も変わらなかった
中身なんて、空っぽの私
虚無感だけが、渦巻いている
世界が、灰色に見えていた
夕立ちの雨に掻き消された悲鳴と共に
大切な人が、死んだその日から
私は何もかも、失って生きてきた
それを笑う人間が、ただ許せなかった
でも、何も出来なかったの
……ほんと、酷い人間だ
人間なんて、呼べやしない
屋上から聞こえる打ち上げの声も
…それに似合わない、悲鳴すら
届かないフリをした
私の心は、いつだって土砂降り
虚無感だけが、雨を降らせる
聞こえないフリをしてもいいでしょ?
だってあの時
同じことしたの、誰?
屋上から落ちてきた女を見て
ただ、気持ち悪いなと思った
コメント
3件
世界がよく晴れていたのに対して「私」の心は土砂降りだった、って世界と「私」で天気(気持ち)が真逆なのがいいな、って思った💭 大切な人に対して何も出来なかった自分の無力さ、悔しさが胸に残り続けて卒業という晴れ晴れしい日も素直に喜べないよね……💦 でも、確かに最後の方の言葉通り、急に上から人が落ちてきたら嫌な気持ちになるよね……