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・irxs様二次創作 ・全員出てきます (主人公→紫) ・コンテスト作品
〖あらすじ〗 公園のある花がある人物の心と共に 変化する
2023/08/30投稿
『星の旅人』
紫
ここは近所の公園。 幼稚園児も、小学生も、お年寄りも、色んな人が集まる憩いの場だ。
公園なのでもちろん花壇もある。 普通の花壇。
春には咲いて夏には水を欲して 秋には虫が居座って冬には雪を被る。
花壇といえばどこの公園にもほとんどある物。つまり愛されているのだ。
俺は知っている。
どの星の生物にも、花を愛でる心が あることを。
スチームパンクな服が特徴的な、 白髪の男性。
特定の花を見つけると、彼の目は細くにやっと笑う。
笑顔の裏に何が隠されているのか。
彼は誰にも話さない。
そんな彼はいろんな星へと旅をする。
今から、ある5つの星をあなたと一緒に旅しようと思う。
その星を見て、あなたがどう思うか。 自分の星をどう見つめ直すか。
ぜひ、旅を楽しんで欲しい。
紫
さっきの公園から別の星の公園へと ワープする。
俺のワープは公園同士でしか使うことができない。
紫
パッと見古くて歴史ある雰囲気だ。 が、ちゃんといい感じに手入れされていおり、そのセンスがいい。
公園というか、広場って感じがする。
ひよこ達がぴよぴよしてる。 なるほど。ここはひよこの星なのか。
紫
沢山のイルカ達が水面を跳ねているようだからドルフィンネックレスっていうらしい。
可愛いけど、実は肉食植物。
けれど、あまり元気が無いっぽい。
ヒヨコ
紫
赤
赤
紫
片膝を着いてしゃがんでみるけど、 身長差がありすぎてあまり変わった気にはならない。
紫
赤
紫
赤
確かに茶色い毛が多い。 あまりひよこっぽくはないな。
紫
赤
紫
赤
赤
紫
赤
俺の知ってる「処分」の定義とこの星の「処分」の定義は違うっぽい。 よくあることだ。
赤
紫
赤
赤
紫
赤
赤
紫
視界の端にあるドルフィンネックレスの角度がぴょんっと変わった。 どのくらい美味しいのだろうか。
そしてその処分された大人たちはどうされるんだろう。
紫
赤
紫
育った大人は子供の糧になる。 でもそれを子供のひよこたちは理解していない。
これは「知らぬが仏」かな?
赤
赤
紫
紫
茶色い毛のこの子に"またね"の明日は来るのだろうか。
ドルフィンネックレスの花言葉は 「健やかな成長」
この星ではこの茎が、みんな今の長さで止まってしまうのだろう。
紫
こんなに綺麗で美しいのに
紫
紫
暗すぎて慣れないが、街灯と月明かりだけの光でかすかに見える。
ちゃんと公園だ。
紫
土もなんか元気がないきがする。 花だって....
紫
すみっこにあるアネモネを見つける。 花壇の中心の花に栄養を全部根こそぎ取られたように、枯れかけていた。
紫
まぁ他の星で植物に手を加えては いけないのだが。
紫
紫
紫
なんか腹に猫パンチみたいなものを くらった気がする。
ネコ
青
青猫だ。少し痩せている。
紫
紫
青
紫
口に出すのも嫌な雰囲気で言われた。
俺は寝っ転がっている状態から起き上がって足を組む。
紫
青
紫
青
青
真剣に話している彼はこの星に疑問を持っているのだろう。 この星にこんな若者がどれだけ 居るのか。
紫
青
青
紫
アネモネの花言葉は 「見捨てられた」
この星の統率者から見捨てられた彼ら若者は、どう足掻くのだろう。
それともそれより先に枯れるのか。
紫
足掻いたら、きっと花は綺麗に咲く だろうな
紫
紫
綺麗な芝生だ。人工芝かもしれない。
いろんな犬種がかけまわっている。 犬の星のようだ。
紫
紫
久しぶりに見た。 形もよく、とても綺麗に咲いている。
紫
紫
イヌ
紫
こちらに向かって走ってくるピンクがかった白色のトイプードル。
イヌ
紫
ドンッ
紫
桃
最近よく激突されるなぁと思っていると、目の前に土下座みたいな姿勢をした犬がいた。
紫
紫
桃
俺の上から飛び退いたので、立ってズボンをぱっぱっとはらう。
桃
紫
気が合うみたい。
桃
紫
紫
ベンチに座って周りを眺めて気がつく
紫
桃
桃
紫
ここの星の「ペット」と俺の「ペット」の定義は違うらしい。
この星では同族がペットになるのだろう。
紫
桃
桃
桃
紫
犬じゃないって、人間にとって奴隷みたいなものなのだろうか。 みんな持っている権利を持っていない的な。
桃
紫
桃
紫
桃
同族を品種改良するのか。 そしてその品種改良をするために普通の犬を野良にするのだろう。
紫
この子も可愛い犬な気がするが、大丈夫なのだろうか。
本人には「まさか自分が選ばれるなんて」という思い込みがあるのかもしれない。
紫
桃
桃
桃
紫
ユリの花言葉は 「純粋」
幸せそうな彼は彼の思う普通を守りたいのだろう。
この星でいうペットも野良も、元は同じ種族。大きく言えば兄弟だ。
それを知らないんじゃない。 知っているけど、気づく機会が無い。
紫
気づいたら、萎れてしまいそうだ。
紫
紫
座ろうとすると、ベンチにぽつっと雨が落ちる。
傘は持っていない。
紫
ベンチの後ろ....いや、無理だ。
紫
ライオン
紫
黄
カッパを着たライオンがやって来た。 たてがみがかっこいい。
黄
紫
黄
紫
紫
なんか花見たいし.....
黄
紫
黄
少し歩くと、本当に綺麗なあじさいがあった。雨に濡れて美しさがさらに光っている。
紫
黄
紫
黄
黄
紫
「働くのは女性」 で 「家に居るのは男性」
社会ではそういう意識なのだろう。
黄
紫
黄
嬉しそうに笑う彼は、相当努力したのだろう。
黄
紫
黄
小さな花々が沢山集まってそこに咲いているあじさいは、家族のような集団に見える。
雨に濡れても輝いている。
紫
あじさいは地中のアントシアニンという成分の違いによって色が変わるという。
この立派なたてがみのライオンは社会の固定概念にとらわれなかったのだ。
黄
紫
紫
紫
黄
紫
紫
黄
あじさいの花言葉は 「家族だんらん」
笑顔のライオンには、きっと暖かい帰るべき場所があるのだろう。
紫
どれだけ雨に打たれても、 きっと大丈夫。
紫
紫
流石にこの服は寒い。 コートが欲しい。
紫
紫
噴水ほどの透明なドームが視界に入った。中にはカラフルに花が植えてあって、すごく綺麗だ。
紫
ドームの近くまで行くと、空気がぽわっとしてきた。 なるほど。これは温室だ。
自分の背丈よりすこし大きく、とても近未来な感じがする。
紫
まさか、こんな寒い中で見れるとは。 この場で育てられてるとは思えないほど、美しく咲いている。
寒さに負けない、屈強な感じだ。
キツネ
水
白キツネだ。 振り向いても雪に紛れて一瞬どこから声がしたのか分からなかった。
紫
水
紫
水
確かに周りには誰も居ない。 冬の静けさを俺たちだけがさえぎっている。
紫
水
水
戦争中なのか。 家にこもるほどの激戦地なのか? にしては傷1つないが。
紫
水
紫
紫
水
兵士さんだったのか。
紫
水
水
満面の笑みで言うから、心の底からそう思っているということが分かる。
しゃんと立っているマリーゴールドだけれど、温室を出たら今のように生きられるのだろうか?
水
水
水
紫
俺には.....分からないけど
紫
水
マリーゴールドの花言葉は 「勇者」
もしヒーローになれたら、一緒に喜んであげたい。
が、他にもある。
「悲しみ」「嫉妬」
君が武器を握ったことで、いくつの 悲しみや嫉妬を生むのか。 自分や周りがどれだけ苦しむか。
この星は気づいていない。 いや、気づいているけど止まれないのかもしれない。
紫
温室に戻れなんて、ヒーローを夢見ているマリーゴールドには言えないな。
紫
紫
今日は濃かった。 ドルフィンネックレスとアネモネとユリとあじさいと...マリーゴールド。
いろんな星があったけど、出会った人はみんないい人だ。
最初に「どの星の生物にも、花を愛でる心がある」と言った。
あるにはあるのだ。 だが、そんな心の持ち主でも、社会の直すべき部分を直せない。
紫
環境問題?差別?戦争?
この地球を客観的に見ると、どう感じるだろう。
俺みたいな他の星の旅人が見たら、 その目にどう映るだろう。
紫
伸びをしたら、公園の花壇が視界に入った。
紫
紫
元気そうだ。綺麗に咲いている。
俺の星の旅がこの花の水になる。
俺にとって星の旅は、生き方であり 人生そのものでもある。
紫
この窮屈な地球で枯れないための、 俺の息抜き。
紫
次はどの星に行こう?
sora
sora
「旅人の喜び」
sora
sora
sora
sora
sora
sora
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