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おんりー
兄ちゃんに聞かれないように小声でつぶやく
まあ、聞こえても聞こえてなくても謝らないといけないけど
喧嘩した原因は俺にあるしね
でも、どうしても勇気が出ない
「ごめんなさい」が言いにくい
おんりー
そのままリビングへ行った
おんりー
応答がない
買い物だろうか
でも、今日は買い物の予定がなかったはず
おんりー
とりあえず10分ぐらい待ってよっかな
おんりー
飽きられたのだろうか
俺が無謀なことをして毎晩森の中に入ったからだろうか
それとも、こんな弟、最初から欲しくなかったのだろうか
どちらにせよ、兄ちゃんは帰ってきてない
おんりー
おんりー
最悪の考えが頭をよぎった
おんりー
ちゃんと考えることが出来なかった
頭には【捨てられた】の5文字
それほどまでに、混乱に陥っていた
おんりー
おんりー
俺は紙と鉛筆を持って
急いで手を動かした
ぼんじゅうる
静かに扉を開ける
おんりーは帰ってきているのだろうか
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
そう言っても、家の中は静かなまま
おんりー、それほど怒ってるんかな
ぼんじゅうる
誰もいないリビング
俺の声は届いているのだろうか
俺はおんりーが部屋から来るまで待つことにした
ぼんじゅうる
仲直りしたいから買ってきたケーキ
おんりーはこれで許してくれる...
はずないか笑
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
ソファーに腰掛けようとした時、
テーブルの上にある紙に目を引いた
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
興味津々で、読んでみることにした
兄ちゃんへ 最近、暑いね 夜も眠れないや 嬉しくないね、全然 夏でもなんでもないのに 来週辺りに涼しくなって欲しいな あ、そうだ、ねえ兄ちゃん 理科のテスト、100点だったよ 頑張ったでしょ とってもとっても 嬉しかったよ おんりー
ぼんじゅうる
俺は唖然としていた
おんりーが何を言いたかったのか、
おんりーがこの手紙を書いた理由が
ぼんじゅうる
俺にはわかってしまった
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
そうだった
今は喧嘩中だった
まさしくこのことで
ぼんじゅうる
俺が心配しすぎで、おんりーが帰ってこなかったとしたら??
俺にうんざりして、出ていったのかな
だったら、追わないのが正解??
ここで待つのが正解??
でも、もしおんりーに何かあったら...
俺は、自分を一生許すことが出来ない
でも、俺にそんな権利があるのか??
いや、おそらくない
少し早く生まれたからって、弟の面倒をずっと見るのは弟が息苦しくなる
ずっと兄の監視下に置かれている方の立場にもなって
俺は、
自分の『過ち』に気づいた
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
ルルです
ちょっとだけ物語の展開変えます
前のお話は何も変わらないけど、伏線が繋がらなかったりとかが起こるかもです
よろしくお願いします