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記憶喪失少年:前編

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記憶喪失少年:前編

1 - 記憶喪失少年:前編

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2019年01月05日

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梅雨

目…覚めた…?

梅雨

おはよう…

……?

誰ですか?

ここはどこ…?

梅雨

梅雨

…やっぱり忘れちゃったんだね…

梅雨

先生の言う通りだ…

忘れた…?

先生…?

梅雨

…キミは記憶喪失をしちゃったんだ

梅雨

車にはねられて…

梅雨

先生っていうのはドクター…

記憶喪失…?

梅雨

ボクは梅雨(つゆ)。

梅雨

キミの妹…

梅雨…妹…

僕の名前は

………あれ

なんだっけ…

梅雨

雫(しずく)だよ

雫…

梅雨

…何も…わからないよね

梅雨

不安だよね…

梅雨

ボクが救ってあげる

梅雨…

梅雨は凛としていて

鼻の筋や目の切れ目が整っている

耳上から肩にかけてのツインテールをしていた

頭が…痛い

梅雨

そう…だよね…

梅雨が僕の頭を優しく撫でる

梅雨

今日はもう…寝たほうがいい…

そうするよ

梅雨

明日も来るからね…

待ってる!

ガチャン

可愛いなぁ梅雨ちゃん

今気づいたけど

僕結構イケメンだな…

イケメンな上に可愛い妹もちなんて

超いいじゃん俺!

にしても記憶喪失って変な感覚だな

お母さん

お邪魔しま~す♪!

お父さん

…雫。

…?

お母さん…お父さん…?

お母さん

あらっ?

お母さん

記憶取り戻したの?

いや

直感的に…

お母さん

あらっ、うふふ

お母さん

直感で感じたのね♪

お母さん

ママの名前は霰よ

お母さん

不安だと思うけど3人で協力していきましょうね♪

はい、お母さん

お父さん

父さんは雹と言う。

お父さん

家族で少しずつ仲を深めていこうな

はい、お父さん

看護師

面会時間終了でーす

お母さん

あらあら

お母さん

じゃあね、雫

お父さん

また来るからな

…さようなら

ガチャン

父さんと母さんのはずなのに…

まるで他人の人みたい…

…記憶喪失って辛いな

翌日

梅雨

…お兄ちゃん

梅雨!

いらっしゃい!

梅雨

あれっ?

梅雨…?

梅雨の右腕からは血が溢れ出たものが乾いたような

まるで作り物のような傷を負っていた

…重症のようだ

どっ、どうしたんだよ梅雨!

梅雨

…おにいちゃぁん………

梅雨

グスンッ

梅雨

ごめんなさい…

謝らないで、事情を説明してくれ

梅雨

うん、あのね

梅雨

車…撥ねられそうな子がいたからね

梅雨

助けようと思ったの、

梅雨

それで手擦っちゃって…

あぁ、梅雨泣かないで

いい子だね、いいことをしたと思うよ

でも無茶しちゃぜづたいダメだ

…ね?

梅雨

はい…お兄ちゃん…

うん…

(超可愛いし超いい子だな)

梅雨

ごめんね…

梅雨

たくさんかかると思うの。

ん?

梅雨

え?

なにが?

梅雨

お金…

梅雨

あっそっか

梅雨

お兄ちゃん記憶喪失してたんだっけ…

梅雨

あのねあのね

梅雨

ボクとキミのお金の管理は

梅雨

全部キミがやってたから…

そっかそっか!

そうだったんだ!

お金…治療費ね!

このくらいでいいかな?

梅雨

…ありがとう

お金を受け取ると梅雨はそそくさと帰って行った

うんうん…可愛い!

俺の呼び方がどんどん変わっていってるのは何でだろうか

無意識的に通帳に目を向ける

…ん?

通帳を素早くめくっていく

ページに合わせてめがぐるぐると進んでいく

おかしい

家の金は家族共通だ。

それに…

俺の家族に梅雨なんていないぞ…?

続く♥️

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