- SEVENTEEN 〜編 -

- 紹介 -

・名前：ちぇ・○○ ・年齢：18歳 ・役割：主人公 ・性格：静かって言ったら静か

・名前：ちぇ・すんちょる ・年齢：20歳 ・役割：○○の兄 ・性格：優しい

いつもと、変わらない日々。

病院のベッドから、 ただただ景色を眺める。

私は、小さい頃から、 重い病気にかかっていた。

治療方法がなく、治らない病気。

ずっとそれに耐えてきたけど、

3ヶ月前、 いきなり症状が悪化し、救急搬送されてきた。

だけど、 もうすでに、悪化しまくっていたらしく、

私が生きれる時間は、

後、2ヶ月ちょっとらしい。

もう、死ぬということに、 怖さや恐れが、無くなった。

私は、 いつ死んでもおかしくない状況だから。

でもこのことは、親しか知らない。

私の大好きなお兄ちゃんは、

3年前の時から、会っておらず、

ソウルで、一人暮らしを始めた。

だから、

最後に喋ったのは、 約5年前。

受験で忙しかったのが、 受かったから、

ちょっとだけ、 お兄ちゃんと話す時間があった。

でも、それからは、 色々と忙しくなってきた。

私も、受験や部活があって、 忙しかったから、

あんなに仲が良かったけど、 全然。

そんなことを思っていると——

ｺﾝｺﾝ

誰かがノックしてきた。

聞き覚えのある声だな･･･

入ってきた人は——

入ってきた人は、

ちょうど考えていた、 お兄ちゃんだった。

こうやって、 すぐ嘘をついてしまう。

つきたくないのに、 ついてしまう。

昔から、お兄ちゃんを見ると、 自然に笑顔になれる魔法があった。

やっぱり今も変わらず、 魔法がかかったみたいに、笑顔になれる。

お兄ちゃんは、本当に、 私を彼女みたいに、接してくれる。

こんなお兄ちゃんに恵まれて、 私は幸せ者だ。

“2ヶ月”

私は、まだ生きているだろうか･･･

それから、他愛もない話をした後——

久しぶりだった。

“明日が楽しみ”と思える日。

生きてたい。

今、すごくそう思った。

- 私はお兄ちゃんの”ファン” 前編 -

- 終わり -