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ワスレモノ

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ワスレモノ

第2話 - ワスレモノ〜中編〜

100

2022年01月25日

#TravisJapan

#松田元太

#はる

#恋愛

野櫻はる

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野櫻はる

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あれから数日後

いきなり来た

別れよLINE

なんで？ってとぼけたかのような返しをしてしまう、

返ってきた返事は

もう好きじゃない、

嘘、

嘘だよね、

俺はまだ好きでいて欲しいからという願いもかけて俺、なんかしちゃった？

子供みたいなメッセージを送る

返ってきた言葉は俺の心にグサグサと刺さって行った、

“元太の行動に冷めてきた、もう耐えらんない、”

俺、は知らない間に彼女のことを傷つけていた

俺、傷つけるようなことしなきゃ良かった、

ちょっと大人っぽく見せようとして私生活見られたからって素顔さらけ出しすぎた、

って後悔してももう遅いよな、

でもさ、俺嫌なくらいにさ、

涙が1粒も出ないんだよ、

どうして？

涙が出ないくらいに悔しくて悲しくて、

俺は、もう取り返しがつかないのかな、

松田元太

やだよ、

松田元太

別れたくなんか、

松田元太

ないよ、

松田元太

俺みたいなやつ、

松田元太

はるには、もう似合わないの？？

松田元太

今から、じゃ、間に合わないの、か、

数ヶ月経った今

彼女を好きであることには変わりはない

けど、変わったのは、

彼女の笑った顔も思い出せなくなっちゃって、

俺がどんな風に呼ばれてたかもわかんなくなってさ、

付き合ってた頃はあんなに会ってて

何回も抱き合って、

“離さない”

なんて言ってたのに、

俺の中で最高だった日常は全部、

気づいたら

あっという間になくなってった、

冷静になればさ、彼女に対して最低なことしてる、って

今更だけどわかってくるよね、

夜遅くまでちゃかとか松倉とボウリング、カラオケ時々人数合わせの合コン

ほぼ毎日、

たまに遊び終わったあととか、彼女の家に行ってみるけど

“明日朝早いから今日は帰って”

ってすぐに帰らされちゃう、

だって時計みたら22:20指してるんだよ、

そりゃ迷惑な話だったよな、

それだけじゃない、

俺から好きだって言ったことって付き合う時に言ったきり

彼女から言われるまで好きなんて言わなかったし

なんなら好きなんて言葉を使わずに俺もだけで済ましていた、

今思えば男として最低だよな

2ヶ月前、たまたま見えた彼女の LINEのトーク、

彼女の親友っぽい人

見えたのは紛れもなく俺の話題、

｢今の彼氏はやめといた方がいいよ、絶対痛い目会うから、｣

でも彼女は

“大丈夫だよ？ちょっとチャラく見えるけど大人っぽくてちゃんと人のことを考えてる人だから”

｢後悔しても知らないよ、｣

その子の言う通りじゃん、

俺、自分のことしか考えてなかったよ、

1人になって今更気づく彼女のやさしさ

こんな俺の隣で笑って優しくしてくれてたのは

はるだけだった、

きっと他の友達も俺に反対してたのか、と思うと

別れて正解だったんだ

なんて思ってしまった、

惨めな俺、

俺は、自分を隠すプロだけど、

だなんて言っても、

嘘ついてへらへらしてたら勝手に隠れる、

でも、はるは俺の素顔を理解して素顔までもを愛してくれた

それに気づいたのは大切なものがなくなってから、

俺自身で気づけなかった

“ワスレモノ”