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私には色がありません。
それでもこうやって生きています
だけど。本当は、知りたい。
満員電車の色
水面に映る太陽の色
錆びた歩道橋の色
色がある世界に興味を持ったのは
あなたのせい
色がある世界の素晴らしさを知ったのは
あなたのおかげ
ありがとう。
ゆき
ゆき
女将
ゆき
ゆき
女将
女将
女将
ゆき
手に持っていた大きめの鞄を、指先までシワが彫られた手に奪われた。
ゆき
ゆき
女将
女将
女将
ゆき
女将
ゆき
しばらく、女将さんらしき女性の後に付いて行ったら、木に菊の間と彫られた部屋に通された。
部屋からは畳のいい匂いがする。
ゆき
女将
女将
女将
女将
ゆき
女将
女将
私も大きく開いた窓の外に目をやった。
女将
ゆき
ゆき
女将
ゆき
女将
女将
ゆき
ガタガタ…ッ
バンッ!!!
男
女将
女将
女将
女将
男
ゆき
女将
ゆき
ゆき
女将
女将
女将
女将
ゆき
男
女将
ゆき
男
ゆき
女将
女将
男
女将
男
彼は入ってきた時同様、大きな音を立てて姿を消した。
私には、彼がなんだか寂しそうに見えた。
これが、私とあなたの出会い