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コメント
2件
ついにタヒ者が出ちゃったか… 最後の方平仮名多かったやつの考察↓ ・信じきれなくて呆然としている ・過度のストレスによる幼児退行 ・薬の中毒患者になってしまった
※自/殺描写有 鬱
鳴
鳴
響
響
響
鳴
視線を落とすと、床にはロープ。
輪っか状に結ばれたそれは、血が滲んでいる。
鳴
響
傷がついた手首と足からは血が垂れている。
ロープの血もきっと響のものだろう。
鳴
鳴
鳴
鳴
鳴
響
響
響
響
鳴
鳴
鳴
響
響
響
響
鳴
鳴
鳴
鳴
鳴
涙でぼやける響は、
子供をなだめるみたいに、優しい声で話し始める。
響
響
響
響
響
響は俺と似てきたその口調で、
ぼんやりとしたネガティブな言葉を吐き続ける。
鳴
鳴
鳴
鳴
鳴
鳴
鳴
鳴
霞んだその身体が、少しづつ近づいてくる。
一回だけキスをされた後、ぎゅうっと抱き締められた。
響
響
響
響
鳴
鳴
─その後、響が飛び降りてしまうまで
俺はその場に呆然と立ち尽くしていた
色んな人が調べにきて、
それで、
…響のスマホの中に、遺書…を見つけた。
"─ずっと一緒にいる約束、破ることになる。
独りでも、鳴に生きててほしいけど…
きっと、後を追って来るだろうね。
…自殺した人って、地獄逝きなんだってさ。
だから一緒に、地獄に逝こう。
鳴の好きなもん、たくさんポケットに詰め込んでおいで。
綺麗事かもしれないけれど、
…二人でいれば、きっと、絶対、大丈夫。
もし来てくれたら、
たくさん、たくさん
生きてる時にできなかった(俺からの)ハグ、しよう。
…来るって信じて、待ってるから。"
─ああ、本当に
響はいつも、俺の想いすぐ見透かすんだもん。
ずるいよ。
酷いよ。
…分かってるなら
一緒に飛ぼうよ…
─あたま、ふわふわする。
抗不安薬なんて、きくわけないじゃんね。
おれらがせおってきたいたいの
くすりなんかにあずけられるわけない。
でも
飲んじゃう
ひびきに依存できないぶん
くすりにたよっちゃうの
早くいきたいのに
飛ぶのも首つるのもこわい
ひびきにあいたいのに
あ くすり
おーばーどーずしたら しねる?
そうだよね
しねるよ、きっと
向こう、いけるよ
おれは致死量のくすりを
おさけで胃にながしこんだ。
おわり