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気がつけばあの日から ずっと一緒に空を飛ぶようになっていた

過去の記憶を塗りつぶすようにして空を巡り 少し話をして 一緒に眠る

そんな日々だった

(そういえば、遊のことまだ何も知らないな)

(SNSのアカウントは…

(フレンドリーな割には意外と友達少ないのか…?

(あ、星座版の写真…

(お気に入りに写っているのは僕と…

(誰だ…?

そこに写っていたのは、奏多という1人のフレンドだった

(奏多…?見たことも聞いたこともない

(誰だ?どういう関係だ?

(…確かめないと

ログイン通知と共に 君が此方に飛んできた

こんばんは!

今日は何してたの?

いつもなら 出会ってすぐにそんな他愛のない話をするのだが 今日は気になることが勝ってしまった

あのさ、

聞きたいことがあって、

うん?

首を少し傾げて此方を見ている

かわいい…

んー?

しまった、心の声が、と思った時にはもう遅い 今度はニコニコしながら此方を見ている。

あ、いや、そうじゃなくて、

かわいかった?

…うん

すごく…かわいかった

焦りと緊張で余計なことを口走ってしまった そんな僕のことはお構いなしに君が話を続ける

あはは、今日は積極的だね

そんな褒めても何も出ないよ

それで?話って何

あ、そう…

いや、なんだったけなぁ

ふと、聞くのを躊躇った自分がいた。 聞いて特別な何かだったらどうしようか 立ち直る自信がない

もー、なにそれ!

今日の君は変だよ?

笑いながら話す君 どうしようかと悩んでいると君が話を変えてしまった

えっと…

そういえば今日は一緒に飛べないんだ

…え?

それを言いにきたの

なんで…?

今までこんなことは一度もなかった 悲しさで瞳が染まる

(僕こんなに依存してたっけな、

気を抜けばすぐに相手に依存してしまうこの癖を どうにかしたいものだ

ごめん、仲のいい子が久々にインするらしくてさ

だからキャリーしてあげなきゃ

え、キャリー、?

できるの?

キャリーしているところなんて見たことがなければ 蝋燭の位置も覚えていない方向音痴なのに どうして?できるはずがないよな?いつもキャリーしてたの僕なのに?

僕だってキャリーくらいできるよ

君の方が上手だけどね

嬉しそうに話す君

何か

気に食わない

そうなんだ、しらなかったよ

いつも連れて行ってくれるから甘えてたんだ

たまには僕もするね!

そんなこと、しなくても

(僕ならそばに居てあげるのに

あ、来たみたい

多分夜まで戻れないと思うから先に寝ていいよ

そんなにかかるの?

久しぶりだからちょっと遅くなると思う…

なにか夜僕に用事があった?

あ、いや、いいんだ

楽しんでおいで

うん!

そう言って君は居なくなった

そしてそのまま僕も空を後にした

誰なんだろう、

やっぱり奏多って人かな

どういう関係?

僕より優先してたし

好きなのかな

考え出したらキリのない思考が止まらない 嫉妬なんて自分が苦しいだけなのに

遊…

誰といるんだ…

そうこう悩んでいると ふと思いついた

そうだ、

ついて行ってみよう

嫉妬嫉妬のその先で

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