あーァ。
まァ。仕方ないよね。
ずゥ~っと、ずッと
ずっと
生まれた時から
今日これまでも
明日これからも
今この時も
ずっと、ずっと出来損ないで
いつからか
どんどん優秀になっていくようだった
しにたかった
きえたかった
しにたくてきえたかった
しにたくてきえたくて
でも頑張ろう。頑張ろう。頑張ろう。頑張って頑張って頑張って頑張って生きなきゃ生きなきゃごめんなさいって生きたくないって怖いって
でも、…生きなきゃって
俺は俺って頑張って
が ん ば っ て、 いき て ん だっ て
jp
jp
jp
tt
tt
tt
「ほらほらァ、?」
na
jp
na
jp
「手伝わなくていいの?」
no
no
ya
sv
sv
「ほら、早く会話に混ざんないと」
「置いてけぼりにされちゃうよォ?」
et
ur
hr
dn
mf
ur
「ほォら。またてきとォな返事しやがって」
hr
ur
「これだから駄目なんだろって」
mf
mf
ur
ya
jp
na
「馬鹿だ」
mf
rn
et
「バカだ」
mf
tt
tt
dn
「ばかだ」
no
sv
tt
「お前は馬鹿だ」
mf
dn
mf
「なんもできてねェじゃんか」
「出来損ない」
仕方ないだろって
俺はそうやって生まれてきて
たったそれだけの話。
病名でもなく、障害でもなく、
ただただ出来が悪かった
欠陥品ではなかった
それが逆に苦しかった
取り壊されないし、修理にも出されない
いっそ壊れてしまったらよかった
いっそ欠陥品でありたかった
でも死ぬ気はなかった
それがまた嫌だった
自室でティーカップを片手に、ゲーミングチェアに座っていた
目の前の無機質なブルーライトはぼぅっと眺めるばかりで
作業は一向に進みそうもなかった
いや、違うんだと。
俺はやればできるって
でも、身体は動く気がないようで。
ともすれば涙が溢れそうで、
また一段と泣き虫になってしまった自分が嫌になる
こんこん
がちゃ
dn
mf
mf
dn
dn
mf
dn
dn
mf
mf
dn
dn
mf
出来損ないサン
モ ウ ヤ メ テ
はいどうも~!
出来損ないサンでェ~す!w
みィんな優しいねェ?
俺の話聞いてくれるなんて
ほら
とっとと慰めてよ
一番一番一番いti番っtえ
俺ga世界で一番dあって
あは
なんか、なんdあろこのなまあっtあかいの
わkaんなkうnaっtいゃってaれ
あ
がんbaんnあきゃいkえnaいmあた
がんbaんnあきゃ
がんばんなきゃ
出来損ないサン
mf
みんな
みんな輝いてて
どうしよう
どうしようって感じ
tt
tt
jp
tt
mf
tt
jp
jp
mf
no
jp
mf
、あ
俺だけいいところ言われなかった
⋯まぁ、仕方ないし。
あは、⋯は、⋯。w
出来損ないにいいとこなんてないもんね
mf
何においても最高でありたかった
何においても一番でありたかった
一番が一番良かった
一位未満の自分を見たくなかった
一位以外の自分を認められなかった
でも、どうにも一位になりきれない俺は
自分の息を止めているだけだった
もともと優秀な家庭に育った
だから都内三位の学校に行った
だから親戚の中では落ちこぼれた
周りの奴らはみんな1位だった
せめて上の方に行こうとしても
いつも中間くらいで
どんどんどんどん落ちこぼれていった
努力不足なんて原因はとうにわかっていた
<なぁ、⋯お前?
mf
<クマ酷いけど⋯大丈夫か?
mf
mf
mf
<まじ?!
<頑張れよ!
mf
で、86点
努力不足じゃないって気づいてた
ほんとはね
もう俺、もともとダメダメだったようで。
mf
<えぇ?!その点数で?!
mf
<いやいや?!?!普通にいいだろって!
mf
俺はこれでも悪いんだって
だって俺、
お前らと違って優秀だから
mf
だから、だからずっと嫌いだった
テスト0点で笑ってるあいつらの事
そのくせあいつらは人望厚くて
そんな人情なんて最後には意味ないよ~なんて、
ず━━━━━━━━━━━━━っと見下してるよ
あいつら馬鹿で見てらんね(笑)
なんちゃってさ、…w
いつまでも優秀で
誰よりも優秀で
才色兼備で
一番であれるように
<あぁ~…
<…まぁ、後で見直ししましょうね
mf
mf
お前ら、俺にどこまで求めんだよ。
あ~ァ。
いつまで頑張んないといけないんだろ
一位になれないなんて、腐るほどわかってて。
でも、頭ン中腐りきってる俺にはその考えしか思いつかなくて
mf
んで、俺も結局道を踏み外して
その時のお前らの顔。忘れてないからね。
…はは。
俺、どういうことなんだろ
何考えてんだろ
くるっちゃって
どんどん狂っちゃって
別に君の好きなようにしていいさ。俺はずっとこのままで居るしかないんだから。もういいよ。
別に、誰かが悪いわけでもないけれど。
hr
mf
hr
hr
mf
hr
hr
mf
mf
hr
誰が悪いわけでもないけど、
完璧な奴ってみてるだけで嫌になる
で、どんどん嫌いになってく
あ、勿論そいつの事をね?
mf
hr
なんで俺こんなこと思っちゃったんだろって
いっつもいっつも後悔して
でも、どうにもなんなくて
あれ
なんかほっぺのあたり濡れてる気がする
…なにこれ。
がちゃっ
rn
rn
rn
rn
rn
ばたん
…何、?
ただの気まぐれだよ
だっていきなり目から水が出てたら驚いちゃうでしょ?
こんなの見せたら俺が出来損ないだってバレちゃうよ
見せれるわけないじゃん
あれ
なんにも見えない
…あっ、そっか
とうとうなんにも見えなくなっちゃったんだ
俺、出来損ないだから
もっと出来損ないになっちゃった
消えたいな
なんか、…今なら消えれる気がする
意味ないもん
俺なんて、出来損ないで
ここに居る意味あるかなぁ~
ま、消えちゃってもいっかぁ
dn
dn
mf
なんでよ。起こさないでよ。
せっかく消えられそうだったのに。
dn
mf
dn
mf
mf
dn
dn
mf
もう、いいよ。
出来損ない
もういいよ
あははっ、w…は、…w。…
これ、泣いてるっていうんだ
そうなんだ
はじめて知った
じゃあ俺、なんで泣いてるんだろ
わかんないや
俺、出来損ないだから
だから
…お前らが産んだんだろ
勝手に産んで
勝手に狂わせて
矛盾だらけじゃねぇか
俺は俺だよ
お前らみたいにできないんだよ
優秀なら、1番ならどれだけ良かったか
中途半端ならいっそいらない
普通に生まれたかった
馬鹿に生まれたかった
全部全部嫌いになっちゃって
全部全部できなくて
全部全部ダメダメで
全部全部
全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部
もうやだよ
出来損ないで
欠陥品で
なンにもできなくて
足引っ張ってばっかりで
期待されても裏切って
期待されても応えられなくて
応えようとしても答えられなくて
もうやだよ
疲れたんじゃないよ
出来損ないだから身体が動かなくなっちゃっただけ
だからほっといて
ぎゅっ
dn
mf
dn
dn
dn
dn
mf
mf
mf
mf
mf
dn
dn
mf
dn
dn
dn
dn
dn
mf
dn
mf
mf
mf
mf
mf
dn
mf
ただ、俺は気づいて認めて欲しいだけで
そんな簡単なことが言い出せなくて
…そんな俺はやっぱ出来損ないなんだけど
でも
その一言がただ単純に、本当に、
本当に嬉しかった
本当に嬉しくて
でも
jp
tt
no
na
ya
ya
mf
ur
hr
rn
et
et
sv
mf
dn
mf
dn
dn
mf
na
、…wほんとにさ…
屑になりきれない自分が嫌で
あは、…
mf
jp
mf
mf
ur
sv
消えたい
救われたフリなんて、できないや
もう嫌だ
みんなの優しさにどんどん堕ちていく
自分が駄目になってく
駄目だ
駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ
dn
dn
mf
dn
dn
dn
dn
dn
mf
なんで君が泣くんだよ。
なんでみんなも泣きそうなんだよ
…あ~ぁ、…
…もうやだっ‼ww
mf
na
na
na
jp
tt
ya
sv
no
rn
et
ur
hr
mf
mf
dn
na
na
et
na
rn
sv
ya
ya
no
tt
jp
tt
ur
hr
dn
mf
dn
dn
mf
mf
こんな出来損ないにも
できることがあるんなら
あの流れ星に願って。
出来損ないサン
Fin
コメント
5件
いい話すぎるやばい本当にもふくんはどぬちゃんの言葉で救われてて欲しいやばいやばい 才色兼備⋯才能と容姿を兼ね備えた“女性”のこと()
マジで神作 写真の使い方も神すぎる
自分は壊れてる周りの人は壊れちゃダメだから触らなかった。ハグされた時ハグしなかった=壊したくなかった。 そう考えたら怖いなトイレ行けなくなりそう