skt side
約1ヶ月前
俺は大きい仕事が一段落し、 何となく吉原の大門をくぐった
吉原の街中を歩きながら 張見世を眺めていると
※張見世 花魁や女郎などが遊郭で、往来に面した店先に居並び、格子の内側から自分の姿を見せて客を待つこと
彼がいた
豪華な着物を纏い、微笑みながら 彼は座っていた
でも、悲しそうな顔をしてた
吉原は客にとっては"天国"だが 女郎や男郎にとっては"地獄"だと誰かから聞いたのを思い出した
俺は1人でもその人達の微笑みが 本当の"笑顔"になって欲しいと 切望した
そしてurさんを1日買ったのだ
別にurさんに惚れたわけでもないのに
urt
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自然と彼の笑顔と声に惚れていった…
でも、わかってる
相手にとって俺は"客"でしかないんだと
だから床入れが出来るようになっても抱かないつもりでいた
抱いてしまえば "客"と"男郎"になってしまう
偽りの恋愛は育みたくなどなかった
でも、本心は抱きたかった
馴染みになった夜、寝たはいいもののすぐに目が覚めてしまった。urさんの顔を見たら、顔が赤く腫れていた
skt
skt
体が心に従っていないことに とても腹が立った
俺はその夜何度も自慰をした。
時折、urさんの手にキスをしながら…
ずっと肌をあわせることは ないと思ってた
それなのに
urt
店から言われたのかと思い、断ったが urさんから激しく口付けをされた時 urさん自身の思いだと悟った
感じることの出来ないと言われた時も
俺を客としてではなく、一人の男として見てくれてることに気づいた
嬉しかった
urさんの本心が俺に出ているようで
"本当"の笑顔に近づいているようで
urt
skt
声に出すのが遅くなったせいか、 urさんは眠ってしまった
俺はurさんが髪につけている 赤い簪を外した
馴染みの日からつけているものだ
馴染みの日も 本当は抱かれたかったのだろうか
skt
skt
俺は緑の簪を懐から取り出しurさんの髪につけ、触れるだけのキスをした
眠っているurさんが、 少し笑ったような気がした
コメント
7件
初めて読ませていただきましたけどいい作品ですね! ₍₍ ( ๑॔˃̶◡ ˂̶๑॓)◞♡
さかたん…イケメン過ぎませんか!? 新年早々、最高な作品を出して下さり本当にありがとうございます⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾