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R
……それで雪村、お前が連絡してきたと言うわけか
Y
うん。どうにかできないかな？
R
俺は神ではない。ただ、祖母から聞いたことがある。その白仁田という男の苗字には、聞き覚えがある
Y
……え？
Y
俺、君に白仁田の話したことあったっけ？
R
ないな。聞いたこともない
R
ただ……白仁田は
K
蓮さん、運んで来たっすよ
R
ああ、すまないな桐野。そこに置いておいてくれ
Y
ちょっと！？
Y
いいところで切らないでよ
K
誰と話してるんすか？
R
友人だ。知り合いが失踪したそうだ
K
へえ！ あ、もしかして、白仁田雅市って人じゃないっすか？
Y
知ってるのか！？
K
はい！ だって後輩ですもん
Y
後輩？ でも、白仁田は俺と同い年だよ？
K
いや、そういう風じゃなくて、ゲームのですよ
K
雅の方が俺よりやっている年数浅いから
R
つまらない話題に時間を裂くな
R
とにかく
R
俺も桐野を連れてそっちに向かう。待っていろ
Y
りょうかーい。
Y
そうだ桐野くん
K
なんすか？
Y
俺のこと知らないよね？
K
知ってますよ、有名ですし
K
雪村さんですよね？
Y
知ってるんだ？
K
女子に大人気ですからね
K
そんじゃ、そろそろ行きますんで
Y
うん、よろしくね
しばらく経って……
R
待たせたな
Y
ああ、蓮！
K
こんちわーっす！
桐野優也っす、よろしく！
桐野優也っす、よろしく！
Y
元気だねえ。
R
馬鹿と言ってくれ
K
ひどいっすよ蓮さーん！
Y
とりあえず、目星はついた？
R
俺の予測から言えば、おそらくだが
Y
なに？
R
……いや、あまりに非現実的すぎるな。忘れてくれ
Y
言ってよ、気になるじゃん
K
そうっすよ！ 言わぬが花って言うでしょう！？
R
意味が違うぞ桐野。まあいいが
Y
そこ許すんだ
R
付き合ってたら終わらないからな
R
お前はどこを探した？
Y
とりあえず入れる教室は全部
Y
手がかりなし
K
ふへえ……
K
大変っすねえ
R
やはりそうか
Y
やはり？ 知ってたの？
R
いや、予測していた。
R
となると、この仮説しかあり得ないか
K
ぶつぶつ言ってもわかんないっすよー？
R
殴ってもいいか
K
だめっす
Y
いいよ蓮、殴っちゃっても
K
いやいやいや！
K
待ってくださいっす！？ ……ったー！
R
黙っていろ桐野。次騒いだら屋上から落とすぞ
K
死んじゃう！
R
それで雪村、仮説というのは
R
……お前にはにわかに信じられないことかもしれないが
Y
なに？
Y
もったいぶらないで教えてよ
R
……白仁田雅市の『綺麗な霊能力』にあると思う
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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