恋愛しない理由

第1話

恋愛しない理由

9,171

2018年10月03日

#ホラー

#サイコパス

#ミステリー

#恋愛

たるぎ

サナ

今日でもう1年だ〜

サナ

早いな〜笑

ミア

そっか今日記念日か！

ミア

もう1年だったんだね！

サナ

ほんとあっという間！

サナ

ミアもそろそろ彼氏作ったら〜？

ミア

その話はやめて

サナ

ごめん

ミア

大丈夫！

ミア

ごめん…サナは悪くないのに。

サナ

いいよ！

サナ

ちゃんとわかってるから

ミア

ありがとう！。

私はある日を境に

『恋愛はもうしない』

そう決めた

1年前…

ミア

いらっしゃいませ〜！

私は家から近いコンビニでアルバイトをしていた

ミア

合計782円になります！

タクト

あの…

彼は常連のお客さん

彼はお金と一緒に紙を置いた

080-XXXX-XXXX

ミア

こういうものは受け取れないんでs

そこには彼の姿はもうなく、窓の外に嬉しそうな顔で帰って行く姿が見えた

ミア

はぁ…

ミア

どうしようこれ

［サナ通話中］

ミア

サナ〜

ミア

常連さんから電話番号の紙渡されたんだけどさ…

サナ

え！よかったじゃん！

ミア

よかったのかな〜…正直ちょっと戸惑ってる

サナ

戸惑うことなんてないよ！

サナ

ミアいつから彼氏いないと思ってるの！

サナ

今すぐ電話しなさい！

ミア

通話
00:30

ミア

切られたし…

ミア

まぁそうだよね…電話くらいしてみようかな…？

［発信中…］

タクト

もしもし！？

ミア

えっあ…桜美(おうみ)です…

タクト

あ！桜美さん！！

タクト

電話くれたんですね！

タクト

凄く嬉しいです！

ミア

あ、いえ…

タクト

急に電話番号なんて渡してびっくりされましたよね…

タクト

すみません…

あれ？意外といい人なのかも…？

ミア

いえ！

ミア

少し戸惑いましたけど笑

タクト

すみません…！

ミア

大丈夫です！

ミア

気にしないでください！笑

タクト

ありがとうございます！笑

それからいろいろ話をして私達はとても仲良くなりアルバイト以外で会うことも増え、正直私はもう彼のことが好きになっていた

しかし数日前から…

ミア

また足音が聞こえる…

ミア

もしかしてつけられてる…？

早歩きをしても付いてくる足音

次第にだんだんと距離が縮まり、勇気を振り絞り後ろを振り返る

ミア

タクト…？

タクト

ごめん驚かせちゃった？笑

ミア

びっくりさせないで笑

タクト

ごめんごめん笑

ミア

どうしたの？

タクト

たまたま見えたから送っていこうかなって思って笑

ミア

あ〜ありがとう笑

タクト

うん行こう！

私の手を握って歩き始めた…

ミア

まって、なんでここで左に曲がるってわかったの？

タクト

あ、いや、たまたまこっちに曲がっただけだよ笑

ミア

そ、そう…

なんかおかしい。

もしかして今までの足音って…

ミア

タクト…！

ミア

こ、ここまででいいよ！

ミア

送ってくれてあ、ありがとう…

私は怖くなって早歩きで歩いた

タクト

あ〜あ、バレちゃったか

タクト

うまくやってたのに

彼は左手でポケットからナイフを取り出した

ミア

っ！！

タクト

俺のミア

タクト

どれだけ時間をかけて俺のものにしようとしてたことか…どこにも行かせない

ミア

来ないで！！

警察

君！！何やってるんだ！！

タクト

っ！くそ！！

警察

こちら橋本、ナイフを持った男を発見。街の方へ逃げた模様。

私は恐怖でその場に座り込んでしまった

警察

大丈夫か君！

ミア

は、はい…

これが私の恋愛しない理由

［サナ］

サナ

でもさ、ずっと恐怖に囚われてたらミアは幸せになれないと思う。

サナ

私の彼氏の友達が彼女欲しいって言ってる人がいるの

サナ

私達の仲を取り持ってくれたのも彼で、その人のおかげで付き合えたって言っても過言じゃない

サナ

私も信用できる人なの

サナ

どうかな？。

ミア

そうなんだ…でもやっぱ怖い。

サナ

大丈夫。私もいるから

ミア

わかった

ミア

私も…変わってみようかな

サナは私の恋愛のことについて今まであまり触れてこなかった

私のためを思って言ってくれてることが伝わり断りきれなかった

サナ

ありがとう。ミア

ミア

ううん、ありがとう

(当日)

ユウヤ

久しぶりミアちゃん！

ミア

久しぶりだね！

ミア

あ、1年おめでとう！！

ユウヤ

ありがとう！！

マサヤ

はじめまして、ミアちゃん

ミア

は、はじめまして…

だめだ思うように声が出ない…

マサヤ

そんな緊張しなくていいよ笑

マサヤ

同い年だからタメ口にしてね！

ミア

はい…

ミア

あっうん…。

サナ

ミア…大丈夫…？(ｺｿ

ミア

大丈夫…(ｺｿ

ユウヤ

じゃあ俺らの行きつけの居酒屋行くか！

サナ

行こーう！

ミア

うんっ…！

(居酒屋)

全員

かんぱーいっ！

サナとユウヤ君は2人で話しててマサヤ君と目が合った

マサヤ

ミアちゃんお酒は飲めるの？

ミア

あっ…うん。

マサヤ

じゃあ今日はいっぱい飲もうね！

ミア

あ、明日は仕事があるので少しだけにしとく

マサヤ

あ〜そうなんだ〜

マサヤ

どんな仕事してるの？

ミア

親の病院で受付してる

マサヤ

へ〜すごい！

ミア

いや、ただ打ち込みしたり案内したりするだけだから…姉も働いてるけど姉の方が頼りにされてるの

マサヤ

いや〜すごいと思うよ！自信持って！！

マサヤ

休みの日とか何してるの？

ミア

音楽聴いたりドラマ見たり…かな

マサヤ

へ〜どんなの？

ミア

音楽もドラマも韓国のものばかり

マサヤ

俺も韓国好きだよ！！

マサヤ

特に○○○！

ミア

そうなの？！

ミア

私も好きなの！

マサヤ

まじ！？いいよね！！

ミア

うんほんとに！

私達は共通点がいくつもあって、話してるうちに緊張も解け、あの出来事のことなんて忘れていた

今しかない、変わらないと

居酒屋を出てそれぞれ帰ることになった

私とマサヤ君は同じ方向、サナ達は別の方向だった

全員

じゃあね〜！

マサヤ

目、回ってない？大丈夫？

ミア

うん、大丈夫だよ！

いろいろ話して家の前まで着いた

ミア

今日はありがとう！

マサヤ

ううん！

マサヤ

来てくれてありがとね！

マサヤ

また会おうね！

そういうとマサヤ君は反対方向に向いて帰って行った

ミア

えっ、送ってくれたんだ…

部屋に上がることもなくただ送って帰っていく姿に紳士だと感じた

ミア

マサヤくん！

ミア

よ、よかったら…上がってく？

マサヤ

いいの？

ミア

うん！

マサヤ

じゃあお言葉に甘えて！

(部屋)

ミア

こんな時間なのに大丈夫ですか？

マサヤ

大丈夫だよ！

マサヤ

明日仕事休みだし！

ミア

そうなんですね！

マサヤ

そっちこそ明日仕事なのに大丈夫？

ミア

え？あぁ私は大丈夫！

ミア

まだ時間はあるんで！

マサヤ

そっか〜10時からだもんね〜

ミア

はい！…え？

ミア

なんで出勤時間知ってるんですか？

マサヤ

でももし寝坊してミカ先輩に怒られたら大変だよ〜？

ミア

マサヤ…君？

マサヤ

だけど

マサヤ

俺から離れたくないんだよね？

マサヤ

ミア

タク…ト君…？！

タクト

ははっ笑

タクト

やっと気づいたんだ笑

タクト

無理もないね

タクト

またミアにあってもらう為に整形して、あの時から身長も随分と伸びたからね〜あ、それにミアと会う口実を作る為にサナとユウヤをくっつけたんだよね〜笑

ミア

っ！！

ミア

たすけて！！

ミア

誰かたすけて！！！

タクト

しっ。

タクト

それ以上大声出したら…

タクト

わかってるよね？

タクトの左手にはあの時と同じナイフがあった

バカだ私…

今考えたら思い当たる節はいくつかあった

私の趣味をやけに知っていること、声が少し似ていること、飲んでいたグラスを左手で持っていたこと…気づけたはずなのに。

ミア

っ！。

タクト

さぁ、あの時の続きをしようか

ここから

私の復讐劇が始まる

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『解説』

ミアとジアは双子の姉妹。同じ家に住んでいる。顔がそっくり。同じ職場で働いている。ミアがジアに友達が来たと説明する。ミアが席を外している間、ジアがタクトに挨拶しようと出てくる。入れ替わったことに気づかず話を進めるタクト。『ミア』と呼ばれ勘違いしているタクトに気づくと同時にジアはミアから1年前の話を聞いていた為タクトだと気づく。それを見ていたミアは警察に連絡し自分の存在に気づかず逃げたタクトに双子の姉を殺された復讐をしようと決意し、復讐劇が始まる

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