テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
古流斬
2,542
87
チタコロ
323
『希望の曖昧』
第二章 七つ大罪編
第四十話「誤算と希望」
傲慢との戦いは、開始直後から“常識”を捨てた領域へと踏み込んでいた。
理想。
曖昧。
二つの異なる「世界を書き換える力」がぶつかり合う。
⸻
古流斬の誤算
古流斬は一瞬の判断をした。
(ここで一気に決める。)
曖昧を最大出力。
さらに――寿命を代償にした強制強化。
「曖昧・完全侵食……!」
その瞬間、空間が崩壊した。
⸻
傲慢との消失
傲慢は微動だにしない。
「理想。」
ただその一言で、世界は“古流斬の攻撃が届かなかった未来”へ書き換えられる。
だが次の瞬間――
古流斬の曖昧がそれを“曖昧化”した。
理想と曖昧が正面から衝突する。
結果は――
消滅ではなく“空間の分断”だった。
⸻
異空間の誕生
ズズズ……
世界が裂ける。
「……何だこれは。」
ネイトが外側から叫ぶ。
「空間が切り離されている!」
傲慢も初めて目を細める。
「なるほど。」
「理想と曖昧がぶつかり、“答えのない領域”を作ったか。」
そこは、存在と非存在の中間。
異空間。
⸻
古流斬の代償
古流斬は膝をつく。
「はぁ……はぁ……。」
ケイトが叫ぶ。
「古流斬!」
ネイトが分析する。
「寿命が……一気に削られてる!」
古流斬は笑う。
「大丈夫だ。」
「まだ……終わってない。」
⸻
ケイトの乱入方法
外の世界。
ケイトは異空間を見上げていた。
「どうやって入る……?」
ラントが言う。
「通常の転移は無理だ。」
「理想と曖昧の衝突領域だからな。」
ケイトは拳を握る。
「なら――」
「俺の光で“道”を作る。」
聖天光が一点に集中する。
「光は、どんな世界でも“存在する”。」
「なら、そこに穴を開ける!」
⸻
異空間へ
光が空間を貫く。
バチィィン!!
ケイトの姿が消える。
「行くぞ……古流斬!」
異空間の中へ、強引に侵入した。
⸻
傲慢の興味
異空間の中心。
傲慢は静かに立つ。
「乱入か。」
「人間らしい。」
古流斬は立ち上がる。
「まだ終わってない。」
傲慢は小さく笑う。
「いや。」
「ここからが本番だ。」
空間が軋む。
異空間は、三人の戦場へと完全に変わった。
⸻
――第四十話「誤算と希望」 完
コメント
1件
読み終わったよ…第40話。もう、冒頭から息を止めてた。 古流斬が寿命まで削って「曖昧・完全侵食」を放った瞬間がすごく重かった。それでも「まだ終わってない」って笑うところ、泣きそうになった。 ケイトが光で異空間に穴を開けて飛び込むシーンは、鳥肌が立ったよ。最高にかっこよかった。次が待ちきれない🌙