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雨後涙

5 - 【第四章】似ているからこそ

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2022年04月01日

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その後、追い出してしまうのも可哀想なので、数日間、彼女をこの家に泊めることにした。その間、どうにか彼女の家の場所を知るための手掛かりを見つけようと、いろいろな話をした。彼女の家の場所については分からなかったが、彼女については知ることができた。

彼女には友達と呼べる存在がいないこと…、彼女の家には親族や親しく接してくれる人がいないこと…、そんな環境が嫌になって逃げ出してきたこと…。とは言っても、家の場所が分からないのは本当らしい。ある程度話し終えると、彼女は私に頭を下げて私に懇願した。贅沢もしないし、手伝いもするから、働ける歳になるまでこの家に住まわせて欲しい、もうあんな家にはいたくない、と…。

私はそれを聞いて、少し私に似ていると思った。そして、だからこそ、この少女は私と一緒にいてはいけないと思った。彼女にはまだ、たくさんの人と親しくなる権利がある。しかし、私と一緒にいたら、それこそ誰とも親しくなることなど出来なくなってしまうだろう。この少女には呪いのことを話そう…。今ならまだ間に合う…。

「とても言いづらいんだけど、君をこの家に住まわせることはできないんだ。」

「………」

「君が迷惑なわけではなくて、私には呪いがかかっているの…。だから────」

「知っていたよ。」

「……え…?」

「呪いのことについては知っていた。」

「知ってたのに、今までこの家にいたの……?」

「うん。」

それはまるで、当然のことに返事をしているようだった。

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