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けんとside
こんな過去を思い出しながら、
俺は夜の学校の屋上に腰かけていた。
俺の居場所は、ココしかなかった。
〈 ⠀だいご⠀さんからの通知が一件あります。〉
〈 ⠀ けんと⠀、 大丈夫 、? ⠀ 俺は全然大丈夫やで⠀、笑 〉
思い出しちゃった。
思い出したくなかった。
思い出さないようにしてた。
ずっと自分で避けていた。
逃げていた。逃げなきゃいけなかった。
既読を付けてしまったからには、返信しないと。
打つ手が震える。
〈 ⠀大丈夫です 。 今までありがとうございました ⠀ 。 〉
少し間をあけて。
〈 ⠀ずっと、すきでした⠀ ⠀。 〉
もう送ってしまった。
後戻りはできないな、
と苦笑いしながら電源を落とす。
ぼーっ、と曇った空を眺めた。
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だいごside
「 いままでありがとうございました、か、」
俺はメッセージを読むなり家を飛び出していた。
けんとが行くところ、あそこしか思い浮かばん。
息を切らしながら屋上へと続く階段を駆け上る。
外へ出るドアノブに手をかけたところで、
俺は考えた。
「 俺を見たら、
また混乱して飛び降りてまうんやないか、、? 」
「 でも、このままけんとを放っておく訳にもいかへん、」
「 どうしよう、、 」
その時。通知音が鳴る。
〈 ずっと、すきでした 。 〉
「 、、っ、! 」
今けんとを助けられるのは俺しかおらん。
そう確信した俺は、一気にドアノブを回した。
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けんとside
屋上のドアが開く音がする。
誰が来たか、
わかっていたので振り向きはしなかった。
だいご「 けんとっ、、! 」
「 、、俺、ここから飛び降りようと思います 。 」
だいご「 、、っ、、だめ、っ! 」
「 わがままですよね、助けてもらったくせに、
都合悪くなると死のうとする、 」
「 でももう、無理なんです 。 」
だいご「 いやや、けんととお別れしたくない、! 」
「 おれもっ、
おれもお別れしたくありません、っ、泣 、!! 」
「 言いましたよね、
俺、だいごくんのことが好きなんですっ、泣、! 」
だいご「 じゃぁ、なんで、、 」
「 すきだから、っ、泣 !!」
だいご「 、ぇ、、?」
「 これ以上、好きな人に傷ついてほしくない、っ、 」
「 これ以上、好きな人が自分のせいで傷ついてるなんて
考えながら、生きたくない、っ、泣、」
だいご「 けんと、、っ、 」
「 もうっ、泣 もういややぁぁ、泣」
「 アイドルなって、泣 、
人を幸せにしたかっただけなのに、、っ、泣」
「 なんでっ、泣 なんで俺らだけっ、泣 」
「 もうっ、もういいのっ、泣
俺、今からしぬn 、、、っ、?!」
口を開いた瞬間、
俺の唇は、だいごくんの唇でふさがれていた。
「 だ、だいごくん、っ、?!/」
だいご「 けんと、聞いてほしいの、 」
だいご「 俺もね、けんとのことが ___________。 」
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