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「金吾って最近泣かないね。」
「いいことだけど、今まで泣き虫だったから心配。」
「無理とかしてない?」
「って言われた。僕、そんなに泣かなくなった?」
「う~ん。確かに回数は減ったと思うよ。」
「ほんとに!?」
「うん。」
平太は金吾を不思議そうに見た。
「何で泣く回数が減ったの?」
「違うよ平太。」
金吾は平太と向かいあうように上半身を向けた
「え?」
「泣く回数が減ったんじゃなくて、笑う回数が増えただけ。」
金吾はそう言って笑った。
「なるほど。」
「平太のおかげだよ。」
平太は首を傾げた。
「?どういうこと?」
「平太が僕に幸せをくれるから僕は笑っていられるんだ。」
「そう?」
「うん。」
「じゃぁ、僕もこれから笑う回数が増えていくね。」
「え?」
平太は不思議そうな顔をする金吾の手を握った。
「金吾が一緒にいてくれるから。」
そう言うと金吾は顔を真っ赤にして平太の肩に顔をうめた。
「面と向かって言われると恥ずかしい‥‥。」
「フフッ。大好きだよ、金吾。」
「‥‥僕も、大好きだよ。」
二人は幸せそうに笑いあった。