ナレーションがらだお視点になったりつぼ浦視点になったり、三人称視点になったりとぐちゃぐちゃしています。あと、告白してから数日経っています。
屋上で壁にもたれながら煙草を吸っていたら無線でつぼ浦から居場所を聞かれた。一瞬また他所様に迷惑かけたか何かやらかしたのかと思ったが、屋上に来ると微妙に距離をとって隣で同じように壁にもたれた。
「…アオセン」
「ん?」
「その…アオセンってただ“付き合ってる”っていう関係になりたくて付き合ってるのか、これからすることをしっかりしたものにするために付き合ってるのか、どっちっすか?」
「…急に凄いこと聞くじゃん、ん〜………後者かな」
「もちろんこの関係になりたくて告ったわけなんだけど、後々考えてみたら…って感じかなぁ」
「…そっすか」
「……えどうした」
「いや、気になっただけっす」
「濁すんかい」
「そんな気になります?」
「もうめっちゃ。ぶっちゃけ言うと、自らシリアスにもってくなんてらしくないから…」
「まぁ…そうっすね…俺こういうこと得意なわけじゃないんすけど、アオセンがその気ならやっぱり考えなきゃいけないかなって」
「え〜?俺のために〜?♡」
「茶化しはいいって…」
「んふふ、じゃあ……どうする?キスでもする?」
「キッ?!///」
「嘘。じょーだん、早すぎだな」
自分から言っておいて恥ずかしくなったので動揺して落とした煙草を踏み潰す。
「べっ別にいけるが??」
「なんだ急に強気だな。…こういうのは俺がつぼ浦のペースに合わせたいんだよ」
「…アオセンのそういうとこ嫌いじゃないっすよ」
「素直に好きって言えばいいのに」
「………自惚れるな」
「は〜?無理やりするぞコノヤロウ」
「うわ!近づくな!セクハラおじさん!」
「お前それ擦りすぎだろ!あと誰がおじさんじゃコレェイ!!」
「事実だろーが!!」
ギャアギャア騒いで取っ組み合っていたらなんとなく顔が近くなっていて、2人同時に現在の状況に気付く
「…これもしかしてする流れ?」
「もしそうだったとしたら今の一言でその流れぶちこわされましたよ」
「…一旦手離して下さい」
「……?は、離して下さい」
青井がつぼ浦の両手首を片手で掴んだところでつぼ浦は理解した
「あ…ガチでするんすか?」
青井は空いた片手でメットを外す、陽光が赤く染めた肌を照らした。滅多に見ない先輩の顔に思わず見とれてしまう。
「良い…?」
「…え、ぁ…ㇵィ」
「目 閉じて」
固くギュッと目を閉じたが無意識に首が後ろに逃げる。が、青井は無理に抑えず、追うように口付けた。
「…もう目開けて良いよ」
「……」
「ふ、顔真っ赤だぞ」
ふにゃりと笑う青井を見て、とっくにキャパオーバーしていた頭が吹っ切れた感覚がした。瞬間。
「え!?ちょ鼻血っ!!」
「え?ぁ…」
「ヤバいヤバい!」
「ティ、ティッシュ!」
「うわ、めっちゃ出てる…」
「んな事言ってる場合じゃねぇだろ!w 来て!」
らだおに手を引かれながら鼻を押さえ署の一階まで走った。
しかし優しく手を掴んで駆ける目の前の愛い人に頬が緩んでたまらないつぼ浦は照れくさそうに笑みを浮かべた。
・・・
アロハシャツはもちろん汚れてしまったが幸いなことに365着持っているらしいので替えはきいた
鼻血が止まるまで休んでいる間、何人かの署員にどうしたのかと聞かれた時には『バットが呪物化して暴れた』と、嘘をついたらしい。
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