テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
🌷朝食 ティアが目を覚ますとミリアが部屋に来て様子を見てくれていた。「おはようございます、眠れた?ティア」ミリアはティアの身体抑制を外した。「はい、昨日は夜遅くに申し訳ありませんでした」素直に謝罪するティア。「幻聴がひどい時は夜でも夜勤の精神科医や職員がいるから声をかけて、ティアは遠慮しているのかも知れないけどそのほうがいいの、ティアの幻聴は薬だけでは完全に抑えられない、だからお話をすることも大切な治療だから」ティアはミリアとカウンセリングをしているが、味方のぬいぐるみ達の言葉はともかく黒い炎の幻聴はひど過ぎて言いたくなかった。「はい、ありがとうございます」ティアはお礼を言ったが、悩む。(わたしは行動しても、しなくてもみんなに迷惑をかけてしまう、どうして普通に生きていけないの?)ティアは思った。
「朝食ですよ」部屋のドアをノックして職員のルラが食事を運んできた。「ありがとうございます」ティアはルラを感じの良い職員だと思っている。いつも明るくティアに話しかけ、気にかけてくれる。「どういたしましてティアさんは残さず食べてくれるので作りがいがあります」ルラはそう言ってくれた。「それでは失礼しますね」ルラはテーブルの上にティアの朝食を置き部屋を出て行った。「わたしもこれで失礼します」ミリアもそう言うと部屋を出た。
ティアはテーブルの上の朝食を、イスに座って食べ始めた。ふわふわオムレツ、パリッとしたウインナー、シャキシャキのサラダ、香ばしいパン、そしてフレッシュなオレンジジュース。食べている時は幻聴が聞こえない。精神障がい者施設へ来てから、ティアは食べることが楽しみになっている。