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【ねろ視点】
めーや「謝られた理由聞きに行こうよ」
ねろ「は?」
これが数分前。俺らが階段を降りればすれ違う人教室に残る人みんな悲鳴をあげる。何しに来たのか、誰か何かやらかしたのか。人によってはアベレージを呼びに行こうとするやつもいた。
めーや「ねぇ、宵崎ちゃんって何組?」
そんなめーやさんの質問に聞かれた1年はすぐ答える。
教室の方へ歩けばアベレージと会った。
めーや「アベ、宵崎ちゃん知らない?」
アベ「七海ちゃんならお腹痛いってトイレ行ったけど」
めーや「そっか〜」
ねろ「帰るよめーやさん。そろそろ授業始まる」
めーや「え~、さぼろーよーいいじゃんここで待ってれば」
そんなことを言い出すめーやさんを引きずりながら3年の階へ戻る。この人軽すぎない?
昼休み、アベレージを呼びがてら教室を覗いて見たがおらず、帰宅時も俺らより先に帰っていたようだった。
めーや「なんか、避けられてる?」
ねろ「そりゃそうだろ。」
めーや「えっ、だってねろちゃんが助けたんでしょ?あっちが避ける意味って何?」
ねろ「助けた後に、すごい世話焼いちゃったんだよね。」
アベ「えっどゆこと?」
ねろ「頭撫でたり、立つのに手貸したり?」
プテ「ねろちゃんってそんなことするんだ….」
おい、失礼だぞ。
まぁさすがにキモかったんだろ。それにあの怯えた顔。ヤンキーと関わりたいなんて思うやつそう居ないから。
【めーや視点】
ねろ「まぁ、俺ヤンキーだし。普通に迷惑だろ」
そう呟いたねろちゃんの目。遠くを見つめるようなその目を見て確信した。やっぱねろちゃん宵崎ちゃんのこと好きだなって。
ちょっと前からそんな気はしていた。人助けをした後にその子のこと覚えてる時点でいつもと違う。
いつもはあぁそんなこともあったな、くらいで誰を助けたとかどこで助けたとかほぼ覚えてない。相手の高校は覚えてんのにね。
今回は名前まで覚えてる。いや、そもそも普段は聞いてもいないんだろうけど。それはもうそういうことだろうなってのは何となくわかってた。
めーや「これ気づいてないってマ?」
プテ「え、何がですか?」
めーや「いやこっちの話。」
プテ「???」
ま、こうやって生きてる限り恋愛方面は縁がないから分からんでもない。
でもねろちゃんめっちゃわかりやすいけどなぁ….。
アベ「めーやさんめーやさん」
めーや「ん?」
アベ「ねろちゃん、七海ちゃんのこと気にしすぎじゃないですかこれ。」
めーや「多分無意識じゃないかな」
アベ「本気で?分かりやす過ぎない?」
めーや「俺もそう思ってたとこ。」
宵崎ちゃん側にはそんな気持ちなさそうだけど、これでも友達だからね。応援くらいしてやるか。
まずこんだけ避けられてるし、距離詰める方法だよな~….
そういえばストーカーってあれ、ほんとに宵崎ちゃんなのかな。そうだとしたらそれ助けるの全然ありだろ。
そうじゃなくても助けはしたいんだけど。