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コメント
2件
すれ違いがいいきっかけになるってめっちゃいいことだよなぁ
第6話、めちゃくちゃ良かったです……!“好き”という主語のない一言から二人の距離が微妙に揺れていく感じ、細かい仕草や視線のひとつひとつにドキドキしました。ゲームの答えがズレたところで同時に笑うシーン、あれが逆に“お互い見てる”証拠ですよね。最後の「待つ」と言うふっかさんと、それに胸を締め付けられる照くん……もう切なくて。続きが気になります!
ゆんしょ
732
絶対辰哉
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あの日から。
照は何も知らない。
廊下での会話を、ふっかが聞いてしまったことを。
そして、ふっかもまた知らない。
照の”好き”が、本当に自分へ向けられたものなのかを。
たった一言。
主語のない言葉が、二人の距離をさらに揺らし始めていた。
────────
💜side
「……好きって」
頭から離れない。
照が誰かを好き。
そんなこと考えたこともなかった。
恋愛の話になれば照はいつも笑って流していたし、自分から誰かの名前を出すこともない。
だから余計に気になった。
(誰なんだろ)
メンバー?
スタッフ?
昔からの知り合い?
考えれば考えるほど、胸の奥がもやもやする。
「……なんでこんな気になるんだ」
答えは出ない。
出したくなかった。
「ふっかさん?」
🤍「呼ばれてるよ」
ラウールの声で我に返る。
💜「あ、ごめん」
🤍「今日ぼーっとしてるね」
💜「寝不足かな」
笑って誤魔化す。
本当は違う。
昨日は眠れなかった。
照の声ばかり思い出して。
『俺が好きなんて知ったら』
その続きが、気になって仕方なかった。
────────
収録が始まる。
今日は二人一組で答えるゲーム企画。
スタッフがくじを引く。
「一組目は……」
「岩本さん、深澤さん!」
💜「え」
💛「……」
一瞬だけ目が合う。
スタッフは嬉しそうに言う。
「このコンビなら息ぴったりですよね!」
周りからも笑いが起きる。
🧡「はいはい、夫婦ね」
💙「安心して見てられるわ」
💜「だから夫婦じゃないって」
笑いながら照の隣へ立つ。
昔なら何も考えなかった。
でも今日は違う。
隣にいるだけで、変に意識してしまう。
────────
💛side
近い。
肩が触れそうなくらい近い。
普段なら何とも思わない距離。
なのに今日は、心臓がうるさい。
「では最初の問題です!」
スタッフの合図でゲームが始まる。
『相手が好きな食べ物は?』
二人同時にフリップへ書く。
せーの。
見せた答えは。
『焼肉』
『焼肉』
「正解!」
拍手が起こる。
💜「やっぱりね」
💛「だと思った」
自然と笑い合う。
それだけで嬉しかった。
次の問題。
『相手が最近ハマっていること』
二人同時に書く。
『ゲーム』
『筋トレ』
「……あ」
ズレた。
💜「え?」
💛「違うのか」
💜「最近筋トレ始めたじゃん」
💛「最近ゲームやってるだろ」
二人同時に言葉が重なる。
一瞬静かになる。
そして。
「「あははは!」」
二人で吹き出した。
❤️「結局お互い見てるんだね」
💚「普段からよく話してる証拠ですね」
その言葉に照は少しだけ苦しくなる。
(見てるよ)
誰よりも。
見すぎるくらい。
────────
💜side
ゲームは続く。
笑って。
ツッコんで。
久しぶりに照とたくさん話した。
楽しかった。
やっぱりこの距離が落ち着く。
収録が終わり、楽屋へ戻る途中。
「照」
呼び止める。
💛「ん?」
「今日さ」
「久しぶりにいっぱい喋ったね」
照は少しだけ驚いた顔をした。
💛「……そうだな」
「俺さ」
「最近ちょっと寂しかった」
思わず口から出た。
言うつもりなんてなかったのに。
照の足が止まる。
💛「……」
「なんか避けられてる気がして」
「俺なんかしたかなって」
照は視線を落とした。
言えない。
“好きだから”
そんな理由。
絶対に言えない。
💛「……悪い」
それしか出てこなかった。
「え?」
💛「ちょっと一人で考えたいことあって」
嘘ではない。
でも、本当でもない。
💜「そっか」
ふっかは笑った。
少しだけ安心したように。
「じゃあ待つ」
💛「……え」
「照が話せるようになるまで待つから」
その笑顔は昔と何も変わらなかった。
照は胸が締め付けられる。
(そんな顔しないでくれ)
期待してしまうから。
好きになってしまうから。
もう、とっくに手遅れなのに。
その夜。
二人はそれぞれの家で同じ夜空を見上げていた。
互いのことを考えながら。
それでもまだ。
誰一人、本当の気持ちは口にできないままだった。