コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
その後、どうやって俺は、自室に戻って、寝て、伊華との集合場所にした駅に着いたのか、全く覚えていない。
「お待たせなんね」
集合場所で待つこと数分後。俺もだが、伊華も正装を着てきたみたいだ。伊華の正装は、西洋のメイド服だ。目立つくね?まぁ、本人が気にしてないなら、いい、のか?
「正装できたけど、やっぱり恥ずかしいんね」
頬を赤らめて伊華はそう言う。
「Niedlich」
俺の口から声が漏れた。ついつい母国語のドイツ語が、日本語に直すと、可愛い、だ。
「なんて言ったんね?」
幸いな事に、伊華はよく分からないみたいだ。セーフ!
「何でもない。それより、恥ずかしいなら俺の正装の羽織、貸してやろうか?というか、貸すからこれ着ろ」
そう言って俺は、伊華の肩に着ていた羽織を掛ける。
「あ、ありがとうなんね」
そんなこんなで俺等は先斗町に着いた。なんで電車でのことを話さないかって?まともに記憶が無いからだ。
電車から降りて二人で先斗町のあっちこっちを捜し回って、昼になった。