コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「無理になんでもちゃんとできるように見せかけようとしなくても、親は子供にはできないことができるからね。それで十分、子供からは『すごい!』って思ってもらえるよ。大丈夫」
叔母さんがそう言うとおり、麗は私を抱っこできないけど、私は麗を抱っこできるんだ。麗はお料理できないけど、私は、あんまり上手とは言えないけどちょっとはできるんだ。それだけで麗は、
「ママ、すごい♡」
って確かに言ってくれる。感心してくれる。尊敬だってしてくれてるかもって思える。だけどそこで私がもっと立派な親のふりしようとして余計なことしたら、麗にがっかりされちゃうかもしれない。がっかりならまだいいけど、偉そうにしてたりしたら、嫌われちゃうかもしれない。
それは嫌だ。