烏野side
明日の2回戦に向け烏野もミーティングを行っていた。烏野は、ウシワカ擁する白鳥沢を倒し宮城県代表までのぼりつめた。
烏養「よし、じゃあ明日の話だ。もうな今更現実は変わらねえから言うけど」
「相手はIH優勝チーム、兵庫県代表の稲荷崎高校だ。まあ あの アレだ優勝候補ってやつだ」
日向「おおー!°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°」
烏養「まずポイントゲッターは4番の尾白アラン。高さもパワーもあって梟谷の木兎同様「全国3本指」に最も近い…。というか調子さえ良ければそれをも超える可能性がある」
「対ウシワカと同じく“止める事”と“拾う事”を切り離して考えない事。トータル・ディフェンスで捕まえる」
烏養「それとMB 10番角名倫太郎。身長はMBにしては低い方だけどセンスの塊って感じの奴」
「攻撃にはしつこく食いつけ。こっちの速攻にも確実に慣れてくる。スペースを広く使って攻撃してくれ」
烏養「稲荷崎の主砲はこの2人。で やはり厄介なのは主砲2人を含め全スパイカーを絶妙に使い分ける、セッター宮侑」
「影山はユース合宿で会ってるな」
影山「ハイ」
菅原「高校No.1セッターって言われてる奴だよな…」
影山「「スパイカーが上手くなったと錯覚するセットアップ」らしいです。確かに凄ぇ打ち易いっス」
「ブレない、乱れない」
田中『影山が言う程かよ…』
烏養「宮侑が厄介なのはセットアップだけじゃなくてな」
影山「サーブ」
東峰「確かに強烈だな…」
澤村「でも 今までと同じく全く取れないって事も無い」
影山「宮さんは少し前からスパイクサーブとジャンプフローターの二刀流です」
澤村&東峰「!?」
西谷「どっちで来るか ギリギリまでわかんないって事か」
田中「レシーブの陣形が組み辛いっスね…」
影山「中総体とIHでベストサーバー賞獲ったことあるそうです」
東峰「…その情報聞きたくなかった…」
烏養「で、だ。最もこの稲荷崎で警戒すべきプレイヤーは、1年8番紅月摩浪だ」
日向「お!摩浪!」
菅原「日向が食いついた。やっぱ摩浪は知ってるよな。同じ宮城出身だし」
日向「おれ、摩浪の幼馴染なんです!」
全員「はっ?!」
西谷「マジか翔陽!」
日向「バレーを始めたきっかけもおれと同じでさっきも電話したばっかりです」
烏養「こりゃまた凄い関係だな。あぁ、で話を戻すがこいつの厄介な点は」
全員「(゚A゚;)ゴクリ」
烏養「全部だ」
全員「全部?!」
全員が驚きの声を上げる。烏養コーチに促され録画を見る。
烏養「サーブ、レシーブ、スパイク、ブロック、セットアップ。どれをとっても最強だな」
武田「彼がバレーを始めたのは日向くんと同様で中学からでしたね」
烏養「なんなら白鳥沢出身だからな。中学1年からレギュラーで、ウシワカとセットでセッターを1年間務めあげた凄ぇ奴なんだわ」
影山の雰囲気が変わり、話始める。
影山「摩浪のセットアップは宮さんに匹敵するほどです。中学の頃はとにかく牛島さんが望むトスを100%確実に上げてました」
菅原「しかもアレだろ?今や高校No.2セッター&リベロって呼ばれてるし稲荷崎の2大エースの1人だし」
烏養「それだけじゃねぇ。さっきも言ったが全部が厄介。こいつの最高到達点は355cm」
全員「高っ!!」
烏養「サーブも二刀流。これに加えて両利き」
武田「武器が備わり過ぎていますね」
場の空気がピリつく。摩浪という存在を前に緊張と動揺を隠せないのだろう。だが、
日向「やっぱすげぇ!!」
全員「( ゚д゚)ポカーン」
日向「全国の1番と戦れるってことかぁ…!!」
影山「…そうか」
菅原「ハァ〜!慣れない! 慣れないわ〜!お前らのその変な自信」
日向&影山「!?」
日向と影山のおかげで空気がスパーンッと変わった。やはりこのふたりは面白い
烏養「よし、今から色々策を言って行くぞー。まずはやっぱ宮侑のサーブだな」
武田「宮侑くんのサーブは二刀流…。ではサーブトスの瞬間まで、どっちで来るかわからないという事ですか?」
烏養「いや見分けはできる。歩数だ」
「奴はルーティンとして毎回歩数で距離を計る。エンドラインからジャンフロの時は4歩、スパイクサーブの時は6歩。それで見分ける事ができる」
東峰「…!どっちがくるか早く分かれば大分違いますね…!」
武田「サーブ前の動作の全体ってTVではあまり映りませんよね。よく見つけましたね」
烏養「チョー探した!ネットに上がってるヤツやら知り合いの動画やら」
全員「!! アザース!!」
烏養「で、この空気の中言うのもなんだが、紅月摩浪だけはわかんなかった。こいつはランダムでサーブを打ってくるし、右、左、どちらを使うかもわからん」
西谷「それでもオレが取ってみせます!」
烏養「頼もしいな」
西谷「リベロッスから!」
烏養「こいつのサーブへの打開策は見つからないが食らいつけば取れる」
次々に稲荷崎への対抗策を話し合っていく。そんな中、ある1人の選手に注目する。
烏養「ーこれが角名倫太郎の速攻だ」
東峰「下半身のブレのなさヤバくね…?」
澤村「今見てわかってても、実際目の前で“体感”したら全然違うんだろうな…」
菅原「全国怖ッ」
烏養「…スパイクが打たれる瞬間てのは、スパイカーvsブロッカーの1vs1じゃない。ブロックが2枚になったって1vs2じゃない」
「いつだって1vs6 必ず戦いようは有る。…言われるまでもないっスかね?」
烏養コーチが見つめる先には月島。
月島「…もちろん基本に乗っ取って止めに行きます。僕がイキナリ全国トップのMBに勝てるワケも無いですけど、でも「1vs6」…そうですね」
「止めてナンボのブロックなんて古いですから」
菅原「月島らしいべ(笑」
烏養「これは紅月への対抗策にもなるな」
月島「はい」
春高2日目を控えた前日の夜。烏野も稲荷崎への打開策を話し合う。
日向「(明日!明日だ!待ってろよ摩浪)」
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ここまでです
長くてすんませんm(*_ _)m
あと、このミーティングシーンで抜けてるとこもあるかもですので事前に言っておきます
重ね重ねすみませんm(*_ _)m
次回は試合からです
では、(* ̄▽ ̄)ノ~~ サイナラー
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