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あれから——
学校で、阿部くんとばったり会うことがなくなった。
今まで会いに来てくれていたかと思うと…
ただただ寂しい。
避けられてる────?
「怖い」なんて言ってしまったから。
あれはきっと、阿部くんを傷つけた。
俺から行かなきゃ。
そう思うのに——
勇気が出なかった。
⸻
放課後。
帰ろうとしたとき。
○○「お前が佐久間?」
振り返ると、見覚えのない先輩たち。
🩷「……なんですか?」
○○「文化祭、調子乗ってたよな?」
○○「女子にチヤホヤされてさ、ムカつくんだよねー」
○○「最近、阿部と一緒じゃねぇし。好都合」
○○「あいついると手出せねぇからな」
笑い声。
🩷「もういいですか」
帰ろうとした瞬間、
腕を強く掴まれる。
🩷「痛いっ……離して」
○○「騒ぐんじゃねーよ」
○○「ここじゃ面倒だ」
無理やり引っ張られる。
誰かの手が口元を押さえた。
そこで、意識が途切れた。
⸻
目を開ける。
薄暗い場所。
冷たい床。
コンクリートの匂い。
少し離れたところで、先輩たちが話している。
🩷(……どこだよ)
怖い。
震える手でスマホを探す。
阿部に電話をかける。
出ない。
もう一度。
出ない。
🩷(お願い、出て……)
○○「お、起きたぞ」
足音が近づく。
🩷「やめてくださいっ!」
声が震える。
○○「俺の仲間がさ、佐久間とヤリたいんだって」
○○「相手してやってくれよ」
肩を掴まれる。
🩷「……!?!?!」
🩷「やめてっ……」
顔が近づく。
怖い。
気持ち悪い。
🩷(阿部くん助けて……)
その瞬間。
——ドンッ!!
ものすごい音。
ドアが、外側から吹き飛ぶ。
冷たい空気が流れ込む。
逆光の中に立つ影。
💚「君たち、何してるの?」
空気が凍った。
先輩たちが後ずさる。
その目は——
完全に、感情が消えていた。
つづく。