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ヴェルデのNo.2を仕留めたゆうたは、静かに夜の闇に身を溶かしながら、その場を離れた。
💚「一番港の方に居るから…すぐ来てくれると助かる。」
重い銃を持って走り回るには結構な体力が必要だ。
無線にそう告げると、やまとの返事はなく、代わりに微かなノイズが響いた。
「……怒ってる?」
ゆうたは苦笑しながらも、どこか胸の奥がざわつくのを感じていた。
やまとの怒りは静かで冷たい。だからこそ、本当に怒った時が一番怖い。
💚「ま、帰ったらどうにかなるでしょ」
そう呟きながら、ゆうたは倉庫の影に紛れた。
だが——その瞬間、背後に微かな気配を感じた。
💚「——ッ!」
ゆうたが反応するより早く、何者かがゆうたの腕を掴んだ。
💚「っ……!」
瞬時にナイフを抜こうとしたが、相手の力が強すぎる。
███「待てよ、“姫”」
低く、くぐもった声が耳元で囁かれた。
💚「……誰」
███「俺か? そうだな……“ヴェルデのボス”(👑)って言ったら、わかるか?」
ゆうたの目がわずかに見開かれた。
💚「……ボス、直々に?」
👑「そうだよ。お前が欲しくて、ここまで来たんだ」
ヴェルデのボスはゆうたの顎を指で持ち上げるようにして、その顔を覗き込んだ。
👑「近くで見ると、噂以上に綺麗な顔してるな。“com.の姫”って呼ばれるのも納得だ」
💚「……気持ち悪い」
ゆうたは吐き捨てるように言ったが、ヴェルデのボスは余裕の笑みを浮かべたままだった。
👑「強くて、美しくて、しかも”com.のボス”が手放さない存在……そんなお前が俺のものになれば、com.”は終わる」
💚「なるほど、“俺を奪う”ことで、やまとを潰すつもり?」
👑「話が早くて助かるよ」
ヴェルデのボスはゆうたの頬を指先でなぞるように触れた。
👑「だが、俺は”com.”を潰したいんじゃない。ただ——お前が欲しいんだよ」
ゆうたはわずかに目を細めた。
💚「……バカじゃないの」
その瞬間、ゆうたは体をひねり、ヴェルデのボスの腕を外そうとした——。
だが。
👑「無駄だ」
次の瞬間、背後から別の男たちの気配が迫る。
💚「——ッ!」
ゆうたの動きを封じるように、複数の手が伸びた。
💚「チッ……!」
反撃しようとしたが、体を縛るロープが絡みつく。
👑「お前は”獲物”なんだよ、大人しくしてろ」
ヴェルデのボスは薄く笑いながら、ゆうたを抱き寄せるようにして囁いた。
👑「お前はもう、俺のものだ」
その瞬間——
❤️「……誰のものだって?」
静かに響いた低い声に、場の空気が凍りついた。
💚「——やまと……」
ゆうたがその名を口にした瞬間——銃声が響いた。
ヴェルデの部下の一人が、額から血を流しながら倒れる。
👑「……は?」
ヴェルデのボスが驚愕に目を見開いた瞬間、“com.”のボスが現れた。
黒いコートを翻し、冷たい視線を向けるやまと。
❤️「——俺のものに、何してくれてんの?」
その声は、怒りに満ちていた。
👑「……へぇ、“com.の王”自らお出ましか」
ヴェルデのボスはゆうたを引き寄せたまま、挑発的に笑った。
👑「お前が手放せないこの”姫”……俺が貰ってやるよ」
やまとの表情は微動だにしない。
💚「……やまと、助けに来るの遅い」
ゆうたが少しふてくされたように言うと、やまとの瞳がわずかに揺れた。
❤️「悪い、迎えに来るのが遅れたな」
やまとはゆうたを見つめた後、ヴェルデのボスに向き直る。
❤️「——ゆうたはお前が触れていいものじゃない」
次の瞬間、やまとの指が引き金を引いた。
続く 〉〉〉