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俺は渡辺翔太。華の高校1年生だ。友達は多い方だとは思うけど、積極的に馴れ合う方ではない。授業も出来れば受けたくないので留年しないギリギリまでサボる。んで今日もサボろうかと思い屋上へ行くと、見知らぬ人がいた。制服を着崩す俺とは違いそいつは校則通り着こなし、眼鏡をかけていて前髪は目にかかっている。そいつは俺に気付くと気まずそうに笑いかけた。
「どうも…こんにちは。」
「…ども。」
「…」
「…あんたもサボり?」
「…サボり…というか…」
「…?」
「…まぁサボりということにしといて下さい。」
「おう…?」
そいつの変な言い草に戸惑っているとそいつはさっきと同じように笑いかけた。いつもの俺だったらそれで会話をやめただろう。だけど気になってしまって俺はそいつに質問した。
「…名前。」
「え?」
「お前の名前。何だよ。」
「…宮舘涼太。」
「涼太ね。学年は?」
「1年…です。」
「お、俺と同じじゃん。」
「…そう、なんですね。」
「おう。じゃあまた話せる機会あるな。」
「…話しかけない方がいいですよ。」
「え?何でだよ?」
「…何でも。」
そう言うあいつ…涼太は悲しそうに笑った。
「じゃあ、俺そろそろ戻りますね。…またどこかで、渡辺さん。」
戸惑う俺を他所に涼太は屋上から出ていった。
「…何だあいつ?」
初めて会ったはずなのに気になってしょうがなかった。