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前回の続きです。
_____斯々然々。
明自身が作ったあんちえーじんぐの薬で身体だけがが幼児化してしまったまま家に帰ったが、次の日山崎から中身も幼児化してしまったと連絡があったよ!!
🤕『_____えぇーと。今は国ちゃんがたかはし君の対応をしてて』
山崎君からの話によると明君は5歳ぐらいの子供になっていて。
まだ、山崎君と出会っていない頃のようだった。
そのため、為す術がなくどうしようといった感じだった。
🤕『僕今日も普通に仕事があって…』
彼は公務員だ。そうやすやすと休むことができる立場ではない。
🎭️「では、百鬼学園で預かりますので、歌川さんと一緒に来るようにしてください」
🤕『ありがとうございます。学園長先生』
安堵のため息が聞こえた。
そうすると、電話の奥から笑い声が聞こえた。
💉「うわぁ!!みたことないのがたくさんある✨️」
🎀「ちょっと明さん!!」
🎭️「………」
少し不安になってきた。
🎭️「歌川さん。ありがとうございます」
🎀「いえ…こちらこそありがとうございます」
💉「おねーさん。このひとはだれ?」
今回で何度目か。歌川さんの両腕に抱かれた明君はサイズの合った子供服を着ている。
話に聞くと、養護施設から借りたものらしい。
🎀「えぇーと、この人は今日明さんのお世話をしてくれる人よ」
💉「じゃあこのひともしようにんさん?」
🎀「そうね、そうよ」
🎀「学園長本当にすいません。明さんが「誰?」って聞いて咄嗟に「今日から雇われた使用人」と答えてしまったので明さん、みんなお家の人だと思ってしまって」
🎭️「謝らなくて大丈夫ですよ。使用人のほうが警戒されずに済むでしょう」
🎭️「彼は言った通り私が預かりますので、教室に行ってどうぞ」
🎀「ありがとうございます」
そうして歌川は教室を後にした。
そして、彼女は教室に戻りクラスメイトから「なぜ職員室に行ったのか」質問されることとなり、そのわけを話した。
彼女の話を聞き、好奇心旺盛な彼らは今から数時間後、職員室に凸ることにした。
🍶「今からやったらたかはし先生のあの性格も治るんとちゃう?」
🧣「いや、アイツは昔からずっとあの性格だった」
晴明や学園長と楽しそうに遊ぶ明を見る秦中の顔は、どこか諦めたようで哀愁が漂っていた。
🧣「_____っおい。たかはし」
秦中が3人に近づく。
💉「なぁに?」
🧣「本とか読むの好きか?好きなの読んでいいぞ」
💉「えぇ!ほんと?じゃあコレがいい」
明は「人魚姫」と書かれた絵本を手に取った。
こんな性格だがきちんと3児の父。子供の扱いには誰よりも長けているのが見て取れる。
そして、どうやら明は秦中のことを大変気にったようだった。
💉「ねぇねぇ、はたなかくん!!」
🧣「俺今忙しいんだけど」
💉「あそぼ✨️」
🧣「アイツらは?」
💉「なんかつかれちゃった?みたい…」
明の背後には死屍累々と倒れてた晴明、凜太郎、学園長の姿があった。
🧣「oh…」
💉「ねぇあそぼ✨️」
🧣「あぁ……忙しいから無理」
嘘は言ってない。実際秦中の机の上には大量の資料が乗せられていた。
💉「でも、はたなかくんはひまだって…」
🧣「おい、誰だそんなこと言った奴」
そう大声を上げると、倒れていた神酒の身体が大きく跳ねた。
🧣「お前か!!、凜太郎!!」
🍶「だってぇ〜、子供の扱いわかっとるの秦中君ぐらいしかおらんし〜」
🧣「じゃあ俺のやってる仕事代わりにやるか?」
🍶「丁重にお断りさせていただきます。」
🍶「_____ほら、明くん。おにーさんは忙しいらしいからこっちで僕らと一緒に遊ばへん?」
💉「う〜ん。さっきのとおなじだとあきちゃったおれ…」
🍶「そうかいなぁ〜。う〜んせやな〜どないしよう…」
???「話しは聞かせてもらったぞ!!!!」
???「だったらおれらと遊ぼうぜ!!!!」
職員室の扉が勢いよく開かれる。
🌾「よぉ!面白そうだから来たぜ☆」
🎀「ごめんなさい。みんなに言ったら興味持っちゃって…」
👁️「昼休みが終わったら帰るんで…」
🐈️「おい、マッド医者。外で鬼ごっこしようぞ!!」
💉「まっどいしゃ?」
🫘「ちょっと、記憶ないから分かるわけないでしょ。バカだね」
🫘「たかはし先生。俺らと一緒に鬼ごっこしよう?」
💉「おにごっこ!やる!!」
🐈️「では行こうぞ!!」
🫘「ほらほら!佐野君も行こうよ!」
🎋「あ、うん」
🐈️「お前らも行くぞ!!」
🌾「鬼ごっことか久しぶりだなぁー」
👁️「鬼ごっこってなんだ?鬼妖怪の真似でもするのか?」
🦱「ちげぇよバカが。普通の追いかけっこだよ」
👁️「………チッ」
ボコッ。
🦱「っいてぇな!!アフロがクッションになってなかったらどうなっていたことか!!」
そう騒がしくもなりながら、弐年参組のみんなは明を連れ、校庭へと向かっていった。
🎭️「とりあえず、明君は参組の皆さんに任せておきましょう」
☀️「そうです_____グエッ!!!!」
🎋「お前も来い」
佐野が晴明の首根っこを掴んだ。少し、息がしづらそうに見える。
☀️「なんで僕!!」
🎋「鬼ごっこやるから人数が足んねぇんだ。なんなら他の奴らも来い」
そう言われ、晴明教師陣は半なかば強制的に校庭と連れ出されたのであった。
ちなみに、校庭で向かう道中。恵比寿にも出会い、恵比寿も共に校庭へ向かった。
鬼ごっこダイジェスト。
💉「あはは、まってよ〜」←鬼側
🦱「速ぇ、速ぇよ!!」←逃げ側
☀️「置いていかんといて〜!!」←逃げ側
🦐「ちょっとこっちに連れてこないでくれる?」←逃げ側
👁️「あ、学園長流石にそれはズルいです。ぬらりは禁止で」←鬼側
🎭️「わかりました」←逃げ側
🧣「…フンッ」←逃げ側
🫘「秦中先生足が速いのだけが取り柄だもんね」←逃げ側
🎋「悲しいやつ」←逃げ側
🌾「あの〜、行かないんすか?」←鬼側
🍶「僕運動あんま得意やないしなぁ〜。見てる方が好きやわぁ〜」←鬼側
💉「あー。たのしかった!!」
☀️「それは良かった」
💉「ひさしぶりにだれかとあそんだから、ほんとうにたのしかった✨️」
🧣「ん?お前遊ぶ奴いないのか?」
🫘「わぁ…。デリカシーなっ…」
💉「ふだんはかあさまとかがたまにあそんでくれるけど、いまはびょういんにいるから…」
👁️「病院か?」
💉「そう!あのねこんど、おとうとがくるんだ!!」
👁️「弟………もしかして暗?」
💉「…たしかかあさまがそういってたなぁ」
👁️「へ、へぇ…」
💉「まぁ…きてもしばらくはあそべないって…」
悲しそうな顔をした明はそのまま話し続けた。
💉「ぼくはただみんなとあそびたいだけなのに…。みんなぼくからはなれていっちゃうんだよね………なんでかな?」
おそらくそれは「お前の性格がマッドなせい」と皆、口を合わせて言うと思うが、それを子供の姿の明に言うのはいささか気が引ける。
今は心も身体も子供だ。いくら幼い頃から根本的な性格は変化していなくても、傷つくものは傷つくし、実際本人は困っているからだ。
🎀「……」
歌川は昔、山崎と話したことについて思い出した。
たかはしは昔から村の他の子どもたちから怖がられていて、遊び相手なんてもってのほか、話す相手すら同年代にいなかった。
また、使用人も使用人でよそよそしく、手のつけられない彼を腫れ物のように扱った。
両親もそうだ。貿易書である彼の両親は世界中を飛び回っている。
彼は寂しくないと言って入るが、親に見てほしいと思うのが普通。
おそらく彼もその寂しさは少なからず持っていたのだろう。
それは、昔病室から子どもたちが遊んでいるのを見つめていた彼女には痛いほどわかる。
🎀「……明さん」
歌川はその場でしゃがんで、明と目線を合わせる。
💉「???」
🎀「_____もっと遊ぼっか!!」
💉「_____っ!!」
💉「うん!」
🎀「何したい?」
💉「えーとね…!!!!」
それから、時間いっぱいまで遊ぶと。
遊び疲れたのか、明は眠ってしまった。
そして、早くあがった山崎に回収され、帰っていった。
次の日。明はもとに戻った。
本人に昨日のことを聞いても覚えていなく、動画や写真も撮っていなかったため、幼児化した本人は残念そうにしていた。
〜終〜