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「ご注文お伺い致します。」

私は今日もいつも通り仕事先のカフェで働いている…はず

というのもさっきから何か妙な視線を感じる。

え?さすがに気の所為だよね、いやそうであってくれ。

注文を受け終え厨房へ戻ると視線を向けられていたのは私ではなく、さっき注文を取ったお客さんだったことに気づいた。

「舞凜ちゃん、大丈夫?」

「はい、大丈夫です。」

「ならいいけど、あんまり無理しないでね。」

「ありがとうございます。」

阿部さんはとーっても優しい。人見知りの私にとってはこうやってこまめに声をかけてくれるのはとてもありがたい。切実に。さすが我がカフェの店長!!

「あ、舞凜ちゃんこれさっきのお客さんに持って行ってあげて。」

「はい!」

つい緊張して大きめの声になってしまった。

人見知りだからだって??

いやまぁそれもあるんでしょうけど、何よりも視線のことが…ねぇ…











緊張しながらも何とか接客を終えた

「舞凜ちゃん、休憩入っていいよ〜」

「あ、お先に失礼します!」

さて、休憩タイム

私はさっきのことを思い出しながら視線の先のお客さんを見ていた

あれ?視線?

誰が送ってんだろ、ていうか何故視線を送ってんだろ

根本的なことにやっと気づいた私は視線の元を探した。

あ、あの人だ

あの窓際の席

今見てみるとなんで私が気づいたんだろうってくらい違和感がない。

うわ〜すごいな〜

いや、感心している場合ではない。

いつの間にかお客さんがお会計を済ませて外に出ようとしている。

それと同時に窓際の人も急ぎめでお会計を済ませ、お店を後にしようとした。

と、その時

何かを落としていった

え〜落し物は困るんだけど〜

私が拾った時にはもう居なくて…

あぁ、めんどくさい事になった

私が拾ったのはポケットティッシュ

普通の人ならこれくらい捨ててしまうだろうか

でも私にはそんなことは出来ない。

こういうところが真面目すぎるって言われる理由なんだろうな…なんて考えて

お!

なんか挟んである!

でも勝手に見ていいのかな??

まぁしょうがない!!

持ち主に届けるためだ!


「Snow探偵事務所 ○_☆☆☆_##」

え?これ住所?さすがに家とかだったらやめておこうとか思うけど探偵事務所って書いてあるし大丈夫よね…

ていうかこれこのカフェの上の階じゃない!?実はこのカフェはビルの1階にあって上の階に探偵事務所がある。

せっかくだし仕事が終わったら訪ねてみよう!



そうこうしているうちに今日の勤務時間は終わった。

「舞凜ちゃんお疲れ様〜」

「お疲れ様です。」

「気をつけて帰ってね」

「はい!ありがとうございます。」














「はぁ、全くふっかもやるねぇー」

そろそろバレちゃう感じ??

俺が探偵だってこと

全く俺の純粋な舞凜ちゃんをどうするつもりよ

あれ?私ってたしか…

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