テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
28
18
次の日…待っていてもなかなか来ない零斗。
私は嫌な予感がして瞬時に病室の廊下を走っていた。
はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…っ。(やっぱり急に走ったら…きついな…っ…。)
「あら…璃羅ちゃん…どうしたの?そんなに息を切らして…」
ふと私は通りすがった看護師に声をかけられた。
「零斗は…?!」
私がそう聞くと,看護師の顔が曇った。
「あのね…零斗君は多分…今日は出て来れないわ…。」
……!
(そんな…。)
「…どうしても会いたいのなら…病室に行ってみる??403号室に居るわ…」
私は看護師さんにペコリとお礼をした後に
すぐにエレベーターへと走った。
(零斗…。大丈夫かな…。)
コンコンコン…
「はい。どうぞ。」
ガラガラガラガラ…
「あら…貴方は…。」
「こんにちわ…。いつもの時間になっても,零斗が来なかったので…心配になってきました…。」
そうなのね。と言い。母親は零斗の頭をそっと撫でた。
「零斗…璃羅ちゃんが来てくれたよ…。」
母親の問いかけに零斗は答えることは無く,無機質な機械音だけが響いていた。
「零斗…来たよ…お姉ちゃんだよ…。」
「…お姉…ちゃん…,」
…!!!
私が零斗に声を掛けると,弱々しい声ではあったけど,零斗が声を掛けてくれた。
「零斗…!良かった…。目が覚めたのね…っ…!そうだ!お医者さん…,お医者さんを呼びに行かなくちゃ…!」
バタバタバタバタ…
「お姉…ちゃん…ごめんね…。僕…約束の…時間に行けなくて…。」
申し訳無さそうに弱々しそうに答える零斗。
私はそんな零斗の手を握り答えた。
「そんな事ないよ!零斗は悪くない!お互いにこれからは行けたり行けなかったりするんだから。そーゆ時はお互い様でしょ?それに,また元気になったら一緒に森のベンチで話そうよ」
私がそう言うと零斗は
ありがとう…ごめんね…そう言って布団に包まり泣いた。
(零斗…頑張れ零斗…。)
私は自分の病院のベットに潜り,零斗にミサンガを編んでいた。
入院中暇だし,これと言ってやることも無かったので,購買でミサンガの糸とマスキングテープを買っていた。
「これで…よし。っと。」
ミサンガを編み終え,いつもの日課となっている日記を書いた。
「○月✕日
今日は零斗が倒れたと聞いて驚いた。心配だったけど意識を取り戻してくれた時はほっとした。どうにかして零斗に元気になって欲しい。だから私はミサンガを編んだ。明日はこのミサンガを零斗の病室に持っていくんだ。零斗喜んでくれるといいな。」
(さてと…そろそろ私も寝ようかな。おやすみなさい。)
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!