・gtusで猫化パロ。
・若干えち表現有り。多分。
gtus書いてる人少なくて病む。
╴ ╴ ╴
us side
「なに、これ…!?」
朝、顔を洗おうと洗面所に来て、鏡の中の自分を見た俺は驚愕した。
───鏡の中の俺の頭に、猫耳のような物が生えていた。
寝ぼけて幻覚を見ているのかと思い頭を触ってみるが、確かに猫耳はある。
今度は本物なのかと疑ったが、動いてるし温もりを感じるし、何より引っ張ったら痛みを感じた。
もしかして…と嫌な予感がし、腰辺りを見る───やはり尻尾の様な物が生えていた。
正真正銘これらは本物。願ってもないご都合展開に、ガクンと項垂れる。
「漫画かよ…!?」
こうなった原因を懸命に探る。しかし、手掛かりになりそうな記憶は全然出てこない。
昨日何してたっけ。確か、ファンタジーゲームみたいなのやってたけど───
「ゲーム…?」
何かが引っ掛かる。慌てて昨晩やっていたゲームの説明書を探す。
やっと見つけたと中を開くが、特に何も無く、何の変哲もないただの説明書だった。
何もないか…とガックリ項垂れた時、もう一枚紙が落ちているのに気が付いた。
「これっ…!」
折り曲げられた紙を開くと、『このゲームを全クリすると、面白いことが起きるよ^^』と書かれていた。
なんだこれ!?なんか隣のニコちゃんマーク腹立つし…!!
───そういえば、昨日もこれ見たような…それで確か、興味本位で全クリしたんだっけ。
いやでも、この『面白いこと』が、この猫化に関係するなら、それはそれでおかしくないか!?
二次元が三次元に干渉するなんて、非現実的がすぎる!!
───と、言っても、これ以外心当たりは無い。
意味の分からない突然の出来事に、寝起きということもあって頭が働かない。
いやでも、猫になったからって、誰かに見られなければ問題なくないか。
外に出なければいい。この耳と尻尾が消えるまで、耐えていればいいんじゃないか?
「耐えてれば…?」
そうホッとしたのも束の間、俺はまた一つ、重大な問題があることに気が付いた。
突然の猫化にすっかり忘れていたが───今日は家にガッチさんが来る日だった。
もし見られたら…。
───別に何かあるわけではないと思うが───「見られてはならない」と俺の第六感が言っている。気がする。
「はぁ、どう誤魔化そう…」
───そもそも、予定を断れば?と普通は思うだろう。
でも、会いたいって気持ちの方が勝つんだよなぁ。
取り敢えず、頭を隠せる物が必要だと思い、家中を探し回る。
帽子───は流石に怪しいよな。というか、室内で違和感のない物とか、そうそう無いぞ。
悩みに悩んだ結果、単純にフードを被って隠すことにした。まぁ、これもこれで怪しさ満点だとは思うが。
尻尾は服の中に入れてなんとか隠すことができた。
後は、ガッチさんを待つのみ…!
少しして、連絡していた時間ほぼピッタリに、インターホンが鳴る。
呑気に、誠実だなぁなんて思いながら玄関に向かう。
扉の前で、少しだけ深呼吸をする。
「は、はーい」
「お邪魔しまーす──…?」
明らかにガッチさんの目線が俺の頭へ行く。
「な、何?」
「いや、なんでフード被ってんのかなーって」
触れられるの早すぎるでしょ。
「えっ…と、そういう気分、だから、?」
「ふーん?」
思いの外、めちゃくちゃ直ぐ触れられたが、あまり深く気に止めてないようで安心した。
その後も───
「ご飯の時くらい外したらいいのに」
「ま、まぁ支障ないし…!」
───なんとか誤魔化せた…と思う。半ば無理矢理だけれども。
そして、あっという間に夜。
ガッチさん、泊まっていったりしないかな…。
見られたくないけど、一緒に居たいという気持ちが湧き上がる。
「ねぇうっしー、ちょっと後ろ向いて?」
「?うん」
悶々としていた時、ガッチさんが俺の顔を覗き込んで言った。
素直に後ろを向いた事を、俺は直ぐに後悔した。
「隙あり!」
「あっ!」
バッとフードを取られる。慌てて手で頭を隠すも、既にガッチさんの視線は頭の上だった。
「あ…」
「うっしー、今…頭…」
「あはは…」
明らかに混乱しているガッチさんの前で、もう誤魔化しは効かないかと手を退けると、ガッチさんはもっと驚いたように目を見開いた。
「え、それ…耳、猫?」
「多分。朝起きたらこんなんなってて───」
「凄い…!」
「え?」
どんな反応をされるか全く予想ついてなかったが、まさか目を輝かされるなんて、思ってもいなかった。
「これ、本物?」
「本物、だけど…引かないの?」
「え、どこに引く要素があるの」
「え」
「びっくりはしたけど───いや寧ろ、可愛いって思った」
「はっ!?可愛い!?」
可愛いという感想は納得できないけど、良い印象を持っているなら良かった。
ホッとしていると、ガッチさんが俺の頭に生えた耳を触ってき、少しビックリする。
「…確かに、本物だ」
「実は…耳だけじゃなくて、尻尾もあるんだよね」
「え!?」
服からそっと出した、ゆらゆら揺れる尻尾に、ガッチさんはますます目を輝かせていた。
「うわぁ…すげぇ…!」
「凄いの?」
「…でもなんでこうなったの?」
「あぁ、それは…」
俺は、ゲームのことをガッチさんに伝えた。
まだあのゲームのせいとは信じ難いが───あれ以外に心当たりがない。
話終えると、案の定、ガッチさんは信じられないという顔をしていた。
「まぁ、実際なっちゃってるし…」
「ほんとにね…」
「ねぇ、色々試してみてもいい?」
どうしてもやりたいのか、ガッチさんがうずうずしながらそう聞いてくる。
危険そうじゃないし…いいか。
「いいけど…試すって何…?」
首を傾げる俺の頭を、ガッチさんが撫でる。なんだか不思議な感覚。頭からじんわり暖かくなっていくような───
「これも猫だから…?」
不思議に思っていると、突然、俺の喉がゴロゴロと鳴った。
吃驚して自分の喉をぺたぺたと触る。
「わっ凄い!ほんとに猫だ!」
困惑している俺をよそに、ガッチさんがケラケラと笑う。
「ねぇ尻尾も触っていい?」
「え、まぁ、いいけど…」
そっとガッチさんの手が尻尾に触れる。
少し触れただけなのに、変な感覚に襲われて思わず飛び上がる。
「!!??」
またしても、驚く俺をよそに、ガッチさんは尻尾を触り続ける。
尻尾から全身にかけて、ゾワッとする。
───猫って普段、こんなだったの…!?
ガッチさんの手が、尻尾の先から段々と下の方に移っていく。
触られる度にゾワゾワするような、くすぐったいようなものを感じる。
「はっ…!?」
尻尾を優しく触られていたかと思えば、いきなり腰をトントンと軽く叩かれる。
さっきよりも強く、例の感覚───快感に襲われる。
少し肩や腰がビクつく。
「…なに」
「いや、そんなにいいのかなって」
ニヤニヤしながら、腰を叩くのを止めないガッチさんから、顔を背ける。
自然と出てくる声を抑えようと、唇を血が滲むほど強く噛む。
───が、ガッチさんに「噛んじゃダメ」と言われキスされた挙句、口内に指を挿れられる。
声を聞かれるのも、自分で聞くのも嫌なので、口を閉じたかったが、ガッチさんの指を傷つけるわけにもいかない。
「ふ、ぁ…」
そろそろ限界に達しそうになった時、そっとガッチさんの手が体から離れる。
チラッとガッチさんに視線を向けると、ふんわりとした、いつもの落ち着く笑みを浮かべていた。
「続き、したい?」
「──…いじわる…」
╴ ╴ ╴
猫化した人って、明らか猫より感度高くなってるよね。
私が(見るのが)好きなプレイの一つである、”口に指を突っ込む”プレイは『口内指責め』と言うらしいですよ。えろい。
コメント
1件
口内指攻め実は私も好きです。かなり···