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おんいむ(かざねなりきり)
261
2* Command
俺が Sub …?
そんな訳ない 。俺は Dom しか有り得ない 。
「その顔 見りゃ 誰だって気付くだろ」
そう言って 、また近付いてくる この人は
全て見透かした様な そんな目をしている
「… 普通だから 、元から こんな顔 。」
俺は 透かさず距離を置く
別に怖いとかでは無い 。決して 、
怖気付いている訳じゃない
「それ 、俺が楽にしてあげてもいいけど 。」
上から目線 。
完全に 俺を舐めている
… 同じ 、Dom だからって 、
「調子 … 乗んなよ?」
目の前にばかり気をやっていた所為で
縺れた足が机に当たり、体勢を崩してしまった
「早く 認めな」
反射的に 背を向けて仕舞い 、
その隙を狙っていたのか
机の上に 押し倒されてしまった
ここで 、焦ってはいけない 。
この人に 、隙を見せては いけない…
「… は?認めるも何もねぇよ 、」
それ以上 近付いてみろ … 襲うぞ 、と
殺気とも言える 敵意を向ける
「ん?」
淡々と述べる 彼の笑顔が
もはや 悪魔に見えた
圧が 強過ぎる…
この俺が 見下されるなんて 流石に屈辱 。
「ッ俺は 、Sub じゃねぇよ …」
悴んだ手が 冷たい
「じゃあ 、なんで勃ってんの」
俺の膨らんだズボンを 目線で差し 、
そんな事を ほざく
「… え、、?」
あれ 。俺 、なんで …
「かわい 〜 、無意識?」
「いや … 」
さっきまで 。
視線 、どこに 置いてたっけ …
「じゃあ 、この状況に 興奮してたり?」
頭の中が 渦を巻いている
言葉に詰まる 。目線に困る 。
思考が纏まらない 。
ヤバい …
俺は今 、人生で初めて 焦っている 。
「… いや 違ッ 、」
仮に 本当に俺が Sub なら 、
本能でDomを欲している …
と 、いった所だろうか?
別に 怖くない … 断じて 違う 。
「あ 〜 … もしかして怖い?」
「ッ全然 … 余裕だけど 、」
図星を突かれ 、心臓が跳ねる
すかさず 微笑み返した が 、
… 顔に 、出てたか?
もしくは 声が震えていた 、か?
「あ ~ ごめんごめん 、
俺泣かせるの 得意みたいでさァ」
俺の声なんて 耳に入れる気も無いようで
ただ 楽しそうに意地悪く微笑む
「… それなら 、俺だって …」
「ん 。可愛く 啼いてくれんの?」
完全に 弄ばれている 。
今まで 味わったことのない感覚に 、
心底 … 狂いそうなほど 心地が悪い
「… ッは 、誰が啼くんだよ?」
この人が 何を考えているのかは
全く 分からないが 、
もしかしたら 本物なのかもしれない …
そう 思った 。
「それって 、本気 出してもいいってこと?」
本気?泣かせる?
弄ぶのも 大概にしろって …
…… この俺を舐めた事 、後悔すればいい 。
「ッなぁ … いつまで 自惚れてんの?」
先輩の腰に腕を回して 身体ごと引き寄せる
見上げる形だか 、ある程度 優勢になった
「… !! へぇ 、お前の本気も見れる訳だ」
先輩は 驚いた顔をした
舐めた態度では なくなった気がする
「… 言っとくけど 、
俺は 他の雑魚とは違ぇから 。」
「… ん 〜 、…… かな 、」
は? … なんて?
『 この子なら 耐えれるかな 』 ?
別に 怖くないが 、
聞き間違いだと 思いたかった
…
… 次の瞬間 、
側頭部の 強烈な痛みと共に、
俺は 天井を向いていた
「ッか゛はッ 、!!?!」
首を鷲掴みにされ 机に叩き付けられている
… のか 、、?
理解するのに 数秒かかるほど
一瞬の出来事だった 。
「な〜に。今考え事するとか 舐めてんの?」
頭と背中の痛みが じんわりと続く中で
首に与えられた痛みだけが 猛烈に増してゆく
「… ば 、ッ … づよッ 、… !!」
「いいね 。もっと 抵抗してみ」
最中 この男は笑っていた
な … んだ これ 、
本気で 殺す気で … 絞めてる 、?!
締める力は 更に増していて
何とか解こうと 抗ってはみたものの
「お前 弱すぎんだけど」
倍の力で押し返され 、無力に 終わった
「ッ゛〜 … ンぐッ 、!!」
体温が 有り得ない速度で 上がってゆく
「気持ちいいな?」
首を横に振る
ひと声上げるだけで 、喉が潰れそうだ
「… それ本気?もう限界?」
見下すような目で 、吐き捨てられ
「ッァ ゛… ?!」
… ッ舐めんな 、
そんな訳ないと 言わんばかりの 蹴りを一発
腹に お見舞いしてやった
「… ッ 、」
幸い この悪魔にも 痛覚は存在するらしい
「うわ〜 、いッてぇ …」
「ッげほッ 、え゛ほッ … !!」
その様子を確認してから 、
俺も 安堵して 机にもたれ掛かる
「ッは 、もうフラフラじゃん?」
態勢を直しては 、襟元を緩め
そして 何食わぬ顔で笑っている
俺はその顔を一瞬だけ見て 逸らした
いや 怖くは … ない 。
「顔 真っ赤だよ?そんな善かった?」
「… そう言う アンタこそ 勃ってんじゃん 、」
「…… え?あ 、マジか 。恥ずかし」
顔色1つ変えずに透かしていた先輩が 、
今 初めて 隙を見せている
「… 俺で 、興奮してんの 、?」
「みてぇだな」
この人は 今 、感情が揺らいでいる
独特な空気の揺らぎを 俺は何度も感じてきた
「… 跪け(kneel)」
Sub特有の Domを求める フェロモン
この時Commandを出すと より服従心が増す
「……」
…… あれ?
このタイミングで出したCommandには 、
Normal だって 従ったのに …
「だから 、何 勘違いしてんのって」
この男には 一切効いていなかった
溜め息を吐いては また近寄ってくる
「… ッおい 、寄んな 。」
圧に気圧され 本能的に目の前の男を拒む
また覆いかぶされでもしたら 、
次こそ 本気で殺される … 気がする
「なァ 。」
「… ッ!」
呼びかけられ 肩が跳ねた
気が付くと 顔が目の前にあった
威嚇する為に その場から動かなかった訳でない
「震えてるよ 。お前」
恐怖で 、動けなかった 。
「… 何で 、効かねぇんだよ 。」
「お前が Sub だからだろ」
辛うじて 睨み付けたが
こんなものは 最早 、虚勢に近い
「まだ そんな顔できんの?」
「… この俺が 、泣く訳ねぇだろ 。」
ゼロ距離なのに 一向に手を出してこない
なんなら 両手ともに 尻ポケットの中
「…」
その態度が 更に俺を苛つかせる
どうすれば この男より優位に立てるだろう
「……」
「はァ 、だから 何考えてんの」
突然 耳元で呟かれる
「俺の事 見ろ 。(look)」
その言葉が 脳に直接響き 、
全身が痺れ 身動きが取れなくなる
条件反射のように 目を合わせてしまった
「やれば出来んじゃん 。(good)」
「…… は 、?」
この男は 目を細めて微笑んだ
まるで俺が Commandに従ったみたいだ …
「いや 、今のは …」
異様な程 身体が軽い
たった二言 聞いただけ 、
それだけなのに 頭の中がふわふわして
上手く 思考が纏まらない
まずい 。
これ以上 聞くのは 危険 …
「逃げんな 、跪け。(Kneel)」
そう思った時には もう遅かった
耳を塞いでも 本能的に その言葉を欲した
「…… ッ?!」
完全に 身体と思考の自由を奪われた
俺は 無様にも その場に膝を着いている
は …… ?
その姿は 俺がよく知るSubのものだった
「へッ … なん 、」
「阿呆だな 。お前」
脳に 電流が流れ込むような感覚
「く”… ぅッ」
「お前が Domな訳ねぇのに 。」
なんで 、俺 …
嫌だ 。こんなの 俺じゃないッ
「脱げ 。(Strip)」
畳み掛けにCommandを浴びせられ 、
震える手で ボタンに 手を掛けた
「…… ッ 、」
「遅せぇよ。」
舌打ちと同時に
股間を 足で踏み付けられた
「ぁ”ッ…!!!」
膨れ上がったものを 容赦なく潰され
絶句するの程の 痛みに襲われた
「なに 勃ってんの 。俺いいって言った?」
「ん”ぃ、ッ”…」
「なァ 、言ってねぇんだけどッ 。」
まるで 小動物をいたぶるように
腹を蹴られ 、壁に 背中を強くぶつけた
「ッがはッ”… !」
今まで感じたことのない 痛みと恐怖
涙が零れそうになり 俯いた
「聞いてんの?」
直ぐに 膝で顎を持ち上げられ 、
上を向かされる
「ッ…ゃ”め 、」
歪んだ表情を見られ 、
夢中で噛んだ 唇からは 血が垂れていた
「その顔 … 完全にSubじゃん 、❤︎」
Sub …
俺が 、虐められて悦ぶ あのSub … ?
「……ッな、わけ、ねぇ”…」
俺の目に まだ反抗心が残っていることに
驚いたのか 、嬉しそうな顔をした
「しょうがねぇな …」
そう言いながら 目の前に腰を下ろす
「言い訳できねぇくらい 、犯してやるよ 。」
コメント
1件
わあ…第2話、一気に引き込まれました。主人公が「俺はDomだ」と必死に抵抗すればするほど、相手の圧に飲み込まれていく感覚が細かく描かれていて、読んでいて息が詰まるようでした。特に「耳を塞いでも本能的にその言葉を欲した」ってところ、自分の意思とは別の場所で反応してしまうもどかしさがすごく伝わってきました…。2人の力関係がどう変わっていくのか、次が気になります🙏