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憧れ

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第1話 誕生

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2024年03月30日

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「産まれた?」

「はい。元気な男の子ですよ。」

「また、男か、、、」

「いいじゃありませんか。ちゃんと健康です。指も鼻も目も口も耳も、全く問題ございませんから」

「そうですね。」


数時間後、病室にて

「おつかれさん。」

「また男の子だったね。」

「しかたないさ。」

「また頑張ればいいじゃない。」

「そうだな。」

「それはそうと、親戚、義姉さんや、お義父さんやお義母さんに連絡しなくていいの?」

「そうだ、朝だし、起きてるだろう。店も開けないとだめだから一旦戻るよ。」


「わかったわ。残念だけど、私達の子であるからちゃんと育てましょうよ。」

「わかってる。それじゃあ。」



翌日

産婦人科

「あの、ドクターの榊ともうします。Aくんのおかあさんですか。少々おはなしがあります。」

「あの子になにかあったのですか?」

「実は赤ちゃんのことですが、何かしらのアレルギー症状が出ておりまして、生命のの危険はない状況ですが、体重が3000グラムからどんどん減っていまして、体力が心配ではあります。点滴で補っておりますが、大病院へ搬送するかの判断をしないといけないかもしれません。」

「そうですか。主人と相談してきめます。」


電話

「あなた、忙しいときにごめんなさい。実は(略)で、どうしようかしらと思って。」

「金がないからそのままでいい。命に別状ないんだろ?なら、とりあえず様子見でいいよ。」

「でも、私達の赤ちゃんだよ。」

「だから命に別状がないんだろ。様子見だ。」

「わかったわ。でももしものことがあったら、、、」

「だから医者が命に問題ないって言ってんだろ、わざわざ連れて行くことない、忙しいから切るぞ。」


その乳児はアトピー性なのか、アナフィラキシー性の、一種のアレルギーだと思われるという曖昧な結果で様子見となり、一週間体重が減り続け2200グラムとなりましたが、その後は症状は収まり緩やかに回復に至りました。

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