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「産まれた?」
「はい。元気な男の子ですよ。」
「また、男か、、、」
「いいじゃありませんか。ちゃんと健康です。指も鼻も目も口も耳も、全く問題ございませんから」
「そうですね。」
数時間後、病室にて
「おつかれさん。」
「また男の子だったね。」
「しかたないさ。」
「また頑張ればいいじゃない。」
「そうだな。」
「それはそうと、親戚、義姉さんや、お義父さんやお義母さんに連絡しなくていいの?」
「そうだ、朝だし、起きてるだろう。店も開けないとだめだから一旦戻るよ。」
「わかったわ。残念だけど、私達の子であるからちゃんと育てましょうよ。」
「わかってる。それじゃあ。」
翌日
産婦人科
「あの、ドクターの榊ともうします。Aくんのおかあさんですか。少々おはなしがあります。」
「あの子になにかあったのですか?」
「実は赤ちゃんのことですが、何かしらのアレルギー症状が出ておりまして、生命のの危険はない状況ですが、体重が3000グラムからどんどん減っていまして、体力が心配ではあります。点滴で補っておりますが、大病院へ搬送するかの判断をしないといけないかもしれません。」
「そうですか。主人と相談してきめます。」
電話
「あなた、忙しいときにごめんなさい。実は(略)で、どうしようかしらと思って。」
「金がないからそのままでいい。命に別状ないんだろ?なら、とりあえず様子見でいいよ。」
「でも、私達の赤ちゃんだよ。」
「だから命に別状がないんだろ。様子見だ。」
「わかったわ。でももしものことがあったら、、、」
「だから医者が命に問題ないって言ってんだろ、わざわざ連れて行くことない、忙しいから切るぞ。」
その乳児はアトピー性なのか、アナフィラキシー性の、一種のアレルギーだと思われるという曖昧な結果で様子見となり、一週間体重が減り続け2200グラムとなりましたが、その後は症状は収まり緩やかに回復に至りました。