テラーノベル
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「リリアーナ! 弁明があるなら聞こう! できないならば、今すぐその鏡を没収し、国外追放とする!」
王太子殿下が勝ち誇った顔で叫びます。シャーリーさんは、隣で「計画通り」とばかりに口角を歪めていました。
私は、横で鏡を支えるゼノ君を見上げました。
「ゼノ君。あちらの映像、私の角度が気に入りませんわ。もっと綺麗に撮ったものが、私たちの方にはありますわよね?」
「……ああ。あんな三流の編集、見ていられないな。リリアーナ様、本物を見せてやれ」
私が鏡にそっと触れると、ゼノ君が事前に仕掛けておいた『逆流の魔法』が発動しました。
殿下の用意したスクリーンが乱れ、次の瞬間、**「昨日の夜、シャーリーが映像職人に金を払って捏造を命じている現場」**が、音声付きで大音量で流れ始めたのです!
『……いい? リリアーナが魔女に見えるように、徹底的に醜く作り変えるのよ。ふふっ、あいつさえ消えれば、王太子妃の座もあの鏡も私のものよ!』
シャーリーさんの、濁りきった本音の叫び。
さらに、殿下が私に「金貨が欲しいから復縁しよう」と迫った昨日の情けない映像まで、流れるように上映されました。
「なっ……なな、何よこれ! 消しなさい! 今すぐ消してえええ!」
シャーリーさんが悲鳴を上げますが、鏡の配信は止まりません。
会場の空気は一変し、今度はシャーリーさんと殿下へ、軽蔑の眼差しが向けられました。
「まあ。シャーリーさん、夜更かしはお肌に悪いって言いましたのに。そんなに必死なお顔をされていたなんて、驚きましたわ」
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