警察官の僕へ

数日後、岡田は一人で裏社会の情報を掴むために動いていた。警察の仕事に疑問を持ち始めてから、彼は何度も闇の世界に足を踏み入れた。闇バイトの現場に潜入し、裏で糸を引いている組織を探し出すことを決意した。

ある夜、岡田は指定された倉庫に足を運んだ。人影がまばらに見える中、彼は誰にも気づかれないように忍び寄る。ここには、暴力団の一部が取引を行っている場所だ。しかし、岡田にはもう、警察として捕まえるという発想はなかった。彼はただ、この犯罪の源を完全に消し去る方法を探し求めていた。

「これが最後だ。」

岡田は自分に言い聞かせるように呟き、手に持っていた拳銃を確認した。彼の目は冷たく、決意に満ちていた。

その瞬間、倉庫の奥から人影が現れ、岡田は直感的に引き金を引いた。数発の銃声が響き渡り、消えていく。犯罪者は倒れたが、岡田はその顔を見なかった。彼にはもう感情も湧かなかった。ただ「必要なこと」として、それをこなすだけだった。

その後、岡田はどんどんと自分に酔いしれていった。警察の正義が間に合わないのであれば、自分が直接手を下す。犯罪をなくすためには、犯罪者を根絶しなければならない。残酷で冷徹な方法でも、それが最も効率的で効果的な手段だと彼は確信し始めた。

岡田は、自分が犯罪をなくすために適した方法を選んだのだと信じていた。そして、その信念が彼をさらに深い闇へと引き込んでいくことになった。

その後、岡田の周囲には次々と異変が起こり始めた。仲間だった警察官たちの目が彼に向けられるようになり、彼の行動に疑念を抱く者も現れた。だが、岡田はその目を恐れなかった。彼にはもう、何もかもがどうでもよくなっていた。

「俺の正義は、誰にも理解できないだろうな。」

その言葉を口にした時、岡田はふと、自分がどこに向かっているのかを少しだけ感じ取った。だが、その感覚さえも、今ではもう無意味に思えた。

岡田は闇の中で、ただ一つの信念に従い続けた。