テラーノベル
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つづき
※🍌→🐷
※可愛い🍌は不在
※前回14話の🐷視点でのお話です
※ほんのり軽い程度のセンシティブはあり
※SNS含むシェア🆖
※作者の妄想ネタです
※ご本人様無関係
※獣人と半獣と人間が共存する世界線※
ゲームスキンが動物の方はそっち側判定しつつ
書いていきますご注意を
※🐷は何を思っていたのでしょうか…
※セリフは前回と全く同じです。
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出入り口は一つ
それは今おんりーの後ろにあって俺はこの部屋から出ることが出来ない ってのが現状だ
「おんりー」
「なぁに…MEN」
クソッ…匂いがきつすぎてうまく頭が回んねぇし
なんでこんな状況でおんりーは笑ってんだよ…
頭でもイカれちまったのか…ッ
「…おんりー、お前…何考えて…ッんだ」
「ん??」
「しらばっくれんなよ…ここ、すげぇ匂いがしてんだよ…人間のお前には分かんねぇだろう…ッけど」
「匂い……ぁあ、もしかして精液の匂い??」
「ッ…お前…」
遠回しで聞いた事におんりーはストレートな言葉で返してきた…
なんでそんなあっけらかんと言えんだよッ
俺が遠回しに聞いたのがバカみてぇじゃねぇか!!
「だってそうでしょう?獣人って人間より嗅覚凄いんだよね…前、本で読んだことがあるよ……そうかぁ、俺とおらふくんの匂いを………へぇ〜…昨日の夜だったけど残ってんだねぇ」
昨日の夜……ここで、おんりーとおらふくんが…てッ…考えたくもねぇ…あの二人がココで致していたなんて…
「MEN、どっちが上だと思う??俺とおらふくん」
「……ッな−−−−−−−!!!」
「あはっ!MEN顔真っ赤〜〜」
視線を外してバツの悪そうな俺を見ておんりーがからかってきた
その表情は悪戯好きの子供そのもの…目元も口元も三日月のように曲がっていて 俺の反応をとても楽しいそうに覗き込んできた…
「人をからかうのもいい加減に…ッしろっ!!!」
「だって、MENが可愛いんだもん…」
「ッは?!何言って…」
「MENは可愛いよ………」
完全に馬鹿にされてるな
そう思って語気強くおんりーに言葉を向けるけど
俺がどんなに吠えたっておんりーの態度は何も変わらない
むしろ、俺が吠えれば吠えるほどおんりーの目の奥の輝きはどんどんどんどん深く、濃い…全てを飲み込んでしまうような
そんな目の色に変化して、それに合わせて放つ匂いも濃く強くなる…
扉から離れたおんりーを見て「よし、逃げれる」そう頭では分かっているのに 一歩、また一歩とこちらに寄ってくるおんりーを見ていると息をするのがやっとだし、指先一つ動かすことができない
ハァ…はぁ…と浅く呼吸をしていると
おんりーが俺の頬に手を当てる、放つ匂いと瞳の具合からは想像もできないくらいに優しく…壊れ物を扱うかのように撫でてくる
その指先がするっと首筋に落ちてきた時…思わず「ッぅ…」と声が漏れでた
「MEN……」
名前を呼ばれ両方の頬を包み込まれる温かい指先のはずなのにおんりーに 触れられた瞬間背筋がゾクッと震え バチッと視線が合った時…俺の足から力が抜けて膝から崩れ落ちた……
「どうしたの−−−−−−−抵抗しないの??」
「ッ−−−−−−−なんなんだよッ…クソッ」
抵抗しないの?…じゃない、抵抗出来ないんだ
俺達獣人や動物たちの世界にある弱者は強者に逆らえない…
弱肉強食のルール…
おんりーの纏う匂いや行動が俺の想像を越えていてこの先が全く読めない恐怖に怯えた結果がこのザマだ、足が震えて立つことが出来ない
唯一俺ができるのは言葉でおんりーに抵抗する事…だけ
「可愛い…MEN…」
壊れた玩具みたいに同じセリフを何度も何度も繰り返すおんりー
そしてその度に強くなる甘く重い匂い…
俺の事を可愛い、可愛いと頬を紅く染めて伝えてくる
ただおんりーの表情……瞳は虚ろで正気を保っているとは思えなかった
「おんりー!やめろっ…冷静になれよ!!」
「俺はいつだって冷静だよ」
「冷静な奴がこんな匂いさせるかよっ!!!」
「…匂い???」
唯一抵抗できる言葉で伝える
それでも伝わらない俺の声に思わず匂いの話を持ち出した
「そーだよっ!!!発情期の雄のニオイにクソ甘くて重い匂いがずっとしてんだよッ!!!」
「へぇ……そんな匂いまで分かるんだねぇ獣人って」
なに俺は仲間に向かって発情期のニオイなんて言ってんだ…
いや、実際おんりーからはずっと雄の匂いが溢れ出てるから事実であるんだが
言った後に少しだけ恥ずかしくなる、もっと別の言い回しでも良かったのかもしれない俺の悪い癖、脊髄反射での会話をしてしまった 俺のアホッ!!
ただ、そんな俺の声におんりーは少し考えてふっと頬から両手を離してくれた
(…ッあ…)
少しは冷静になってくれたのか?
パチっと瞬きをしておんりーの目を見た時
気づけば俺の視界はぐらついて身体が後ろにゆっくりと倒れていく感覚がする
ドサッと音がしたと思ったら…おんりーが俺の上に覆い被さっていた…
「っちょっ!おんりー!!何すんだよっ!やめろっ!!」
何が起きているか分からなくてパニックになる
身体も起こすことができなくて唯一振れる腕で抵抗したら
パシッと音がしてそのままの勢いで硬いフローリングにガンッと両手を押さえられた
今まで以上に近い距離で、おんりーの顔がすぐそこまで迫る
「つーかまーえたッ…フフフッ」
やめろっ!!何が捕まえただ!!!
クソッ…振りほどけねぇっ!!!!
「ッーーー!!おんりーッ」
声を張り上げておんりーを睨むと、その表情はさっきまでとは違って
眉をひそめ不安そうな顔をしていた…
「ねぇ、MEN…昨日、ぼんさんと二人きりだったんでしょ?」
「ッは?!ぼんさんっ!!?なんで、今ぼんさん名前が出てくんだよっ」
急に出てきた、ぼんさんの名前に驚いて尋ねると
日頃大声を出さないおんりーが
と、目を限界まで開き、鬼の形相で迫ってきた…
「ッ−−−−!!!」
「ぼんさんと二人きりだったんだろ?」
「い゛ッ…たッ」
声と同時におんりーの手に力がぐっと入った
細身のおんりーからは想像できないほどの力で手首を握られ
声が漏れる
「なぁ、何したの?…あんな仲良く膝枕してさ、なに?見せつけてるの??もしかして、ぼんさんの事抱いた?俺が帰った後ぼんさんが来て嬉しかった?!ねぇ答えて、答えろよっ!!!!!」
捲し立てるようにおんりーが聞いてくる
言葉の端々が安定していなくていつものおんりーの精神状態ではなかった
「ッおんりー、お前ッ何言って…」
「ぼんさんの何がいいんだよ!!!俺の方が前からMENの事好きだったんだっ!!!なのに、最近になってぼんさんが自分の気持ちに気づきやがって…邪魔してくるッ…MENは俺のだッ!!!MENは俺だけのMENだ!!!!」
俺が何を言っても言葉は伝わってなくて
俺の声を遮るように自分の思いをぶつけてくる
「落ち着けッ!!おんりー!!お前、何か勘違いして…
「勘違い??ハハハッ…本当に鈍感だよねぇMENってさ!!!!そういうところも好きだけど…鈍感すぎるよ…………いいよ、教えてあげる…MENを狙ってるのは俺だけじゃない、ぼんさんもMENの事が好きなんだよ…アハハハハッ」
「…ッは?…ぼんさん……が俺を?」
「そうだよ!!ぼんさんのMENを見る目…あの目はそうなんだよ、本当に気づいて無いの?!俺の匂い?分かるんでしょ…同じように匂わないの?!ぼんさんから俺と同じ匂いがっ!!!!」
「………ッあの…匂いが」
おんりーから聞かされた「ぼんさんもMENの事が好き」という言葉に 思考回路が一度止まる。
どういう事だ…ぼんさんも俺の事が好き??
……パニックを起こす脳みそに
おんりーは続けて「匂い」についても言ってきた…
そこで全てが繋がっていく…
そうか…この、匂いの正体は俺に向ける”好意”の匂いだったのか………
そう考えると、ぼんさんは俺と居る時以外は無臭なのに俺が側に来た時だけ あの匂いを纏っていたな…
あまり態度に出ないぼんさんだけど匂いは自制出来ないから…か…
夜事務所に来た時、ぼんさんの姿が見える前に匂いが充満したのは
俺に会うのが嬉しかった…から?
これは流石に自惚れか…?
俺と言い争って悲しくなって海みたいにしょっぱい匂い出したかと思ったら、 柔らかい陽だまりみたいな匂いに、甘くて優しい匂い…コロコロ変わる匂いなのに、俺はそれをずっと嗅いでいてたいと思った…
そうか…あの、匂いは全部…俺に対する”好意”だったのか………
「……MEN、俺は本気だよ、俺はMENを抱ける…ううん、抱きたい…俺はMENの事大好き、愛してる…ぼんさんよりも誰よりも1番にMENの事を考えるよ…ねぇ、そんな顔やめてよ…………俺だけを見てよ…」
「おん…りー…」
なら、今おんりーから出てる匂いも…俺に対する”好意”なのか…
でもこの匂いは俺の身体が拒絶してる…
頭が割れるように痛くなったり、酔いそうにもなる…
俺は…おんりーの気持ちには応えやることが出来ない………
匂いが全てじゃない…おんりーは俺にとって大切な仲間、友達なんだ…
それ以上でも以下でもない……
おんりーから出る言葉はどれも本気の声だ
現に匂いもさっきよりか少し落ち着いてきた……きっと、俺の顔を見て色々察しがついたんだろう………勘の良いおんりーだからな…
涙を流し俺の拘束を解く
両手で顔を隠してウウッと声を殺して泣くおんりーを俺はただ見つめる事しか出来なかった…
「MEN…愛してる……好きなんだッ……大好きなんだよッ………ッ…」
「…おんりー…ごめん…」
今、俺はなんて声をかけたらいいのか分からない
「嫌だ…聞きたくないッ…ごめんなんて、聞きたくないッ!!!」
「…俺、おんりーの気持ち」
俺の上で耳を押さえて全てを遮断しようとする
「言わないでッ!!!!」
ボロボロ零れる涙は俺の服の色を少しずつ変えていく
「おんりー……俺、」
「嫌だっ!!!!!何も言うなっ!!!!!!」
突然声を荒げてかけていたメガネを投げ捨てたおんりー
「MEN…俺諦めないから…」
服の袖で涙をぬぐったおんりーは俺の服の首元を掴んで一気に持ち上げだ
「ッぅお!!…おんっ!!!……ッ」
目の前にはおんりーの顔…そして、俺の口には柔らかいおんりーの唇と熱い舌がヌルッと入り込んできた
「ッん−−−−ンンッ−−−」
「…ッん…めんっ…ッ」
「……ぉん……ゃっめ……ッヴンンッ」
抵抗するように自由になった両手でおんりーを押し返そうとしたら
それを逆に捕らえられて再び硬い床に縫い付けられた…
落ち着いていたはずの匂いは今まで1番濃ゆくなり
その匂いに当てられた俺は段々と抵抗する力が弱くなっていく
このままじゃ流されちまう……なんとか、なんとかしないと…ッ
「ッん…ッも、やめろっ!!おんりー!!」
最後の力を振り絞っておんりーを思いっきり突き放した…
銀色の糸が一瞬繋がったが直ぐに切れてその場にパタっと落ちた
「おんりー…俺は、お前の気持ちに応えてやれない……」
口元を袖でグイッ拭いて力なく起き上がった…
側に合った自分のカバンを拾い上げてふらふらしながら扉に向かう
「……ぃやだ、」
「………」
「俺…絶対、絶対に諦めないからね…MENッ」
おんりーの消え入りそうな声を背に
重たい足取りで玄関に向かい
ガチャリと扉を開けて外に出た……………
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🍌さんは、🐷さんを諦めないだろうな。🐷さんは、誰が好きなのかな?

ア、ディープキスダッタ
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