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翌日の朝。
教室は、昨日とは違う意味で静まり返っていた。
誰も大きな声を出さない。
クラスメイトたちは小声で話している。
クラスメイトA「まだ犯人捕まってないんだよな…」
クラスメイトB「普通に学校来てるの怖くない?」
クラスメイトC「また誰か死ぬんじゃ…」
その言葉で、空気が一瞬凍った。
俺は席に座ったまま、机を見ていた。
昨夜のノート。
何度も書かれていた言葉。
次は二人目
思い出すだけで、胃が重くなる。
書いた覚えはない。
でも、確かに俺の字だった。
その時、教室の扉が開いた。
担任「席につけ」
クラスが静かになる。
担任は少し疲れた顔をしていた。
担任「昨日の件だが、警察の捜査は続いている」
誰も何も言わない。
担任「不用意な噂は広めないように」
ホームルームはすぐ終わった。
授業が始まる。
でも、誰も集中していなかった。
俺も同じだった。
ずっと考えている。
左手。
犯人。
そして。
自分の記憶。
昼休み。
教室の空気は少しだけ緩んでいた。
弁当を広げるクラスメイトたち。
俺は席に座ったまま、水を飲んだ。
コップの水。
その瞬間。
ふと、視線を感じた。
顔を上げる。
教室の後ろ。
昨日の、あのクラスメイトがいた。
ポケットに左手を入れている奴。
そいつは壁にもたれて立っていた。
目が合う。
クラスメイト(?)「調子悪そうだな」
俺「……別に」
そいつは少し笑った。
クラスメイト(?)「事件のこと考えてる?」
俺は答えなかった。
そいつは続ける。
クラスメイト(?)「面白いよな」
俺「何が」
クラスメイト(?)「犯人がまだ学校にいるかもしれないってとこ」
心臓が少し速くなった。
俺「……」
クラスメイト(?)「もしかしたら」
そいつは少しだけ顔を近づけた。
クラスメイト(?)「すぐ近くにいるかもな」
その時だった。
廊下の向こうで、悲鳴が上がった。
クラスメイト(女子)「きゃああああ!!」
教室が一斉にざわつく。
クラスメイトB「なんだ!?」
クラスメイトC「外だ!」
みんな廊下へ飛び出した。
俺も立ち上がる。
廊下の先。
人だかりができている。
床に。
誰かが倒れていた。
クラスメイトだった。
動かない。
口の横に、赤い液体が広がっている。
クラスメイトA「うそだろ…」
クラスメイトB「二人目…」
その言葉を聞いた瞬間。
頭の中で、昨夜の文字がよみがえった。
次は二人目
背筋が冷える。
その時。
隣で、誰かが小さく笑った。
振り向く。
さっきのクラスメイトだった。
左手はまだポケットに入っている。
クラスメイト(?)「ほらな」
クラスメイト(?)「言っただろ」
そして、俺の耳元で囁いた。
クラスメイト(?)「次は三人目だ」
その瞬間。
俺の視界が、ぐらりと揺れた。