テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
廊下に倒れていたクラスメイトは、救急車で運ばれていった。
しかし。
結果はすぐに伝えられた。
死亡。
学校中が騒然としていた。
警察が再び来て、廊下は立入禁止になった。
生徒たちは体育館に集められる。
ざわめきが止まらない。
クラスメイトA「二人目だぞ…」
クラスメイトB「絶対同じ犯人だろ」
クラスメイトC「学校に殺人犯いるじゃん…」
俺は黙って床を見ていた。
頭の中で、同じ言葉が何度も繰り返される。
次は二人目
ノートに書かれていた言葉。
そして本当に起きた二人目の殺人。
偶然とは思えなかった。
その時、刑事が体育館に入ってきた。
刑事「静かにしてください」
ざわめきが少し収まる。
刑事「現在、二つの事件の関連を調べています」
刑事「全員に再度話を聞くことになる」
体育館の空気がさらに重くなる。
クラスメイトD「また事情聴取かよ…」
クラスメイトE「怖すぎる…」
俺の胸の奥がざわついた。
もし警察に知られたら。
ノートのこと。
あの文字。
俺の字。
呼ばれたのは、午後だった。
教室の隅で椅子に座る。
目の前には刑事。
昨日と同じ人だ。
ノートを開く。
刑事「今日の事件の時、どこにいた?」
俺「教室です」
刑事「ずっと?」
俺は答えようとして、止まった。
昼休み。
水を飲んだ。
あのクラスメイトと話した。
そこまでは覚えている。
でも。
その後。
……思い出せない。
頭の中に、ぽっかり穴が空いたみたいだった。
刑事「どうした?」
俺「……」
喉が乾く。
俺「……覚えてないです」
刑事のペンが止まった。
刑事「覚えてない?」
俺「気づいたら、廊下に人が集まってて…」
刑事はしばらく俺を見ていた。
そしてまたペンを動かす。
刑事「わかった」
事情聴取はそれで終わった。
教室を出る。
廊下の窓から夕方の光が入っていた。
頭がぼんやりしている。
俺はトイレに入った。
鏡を見る。
顔色が悪い。
水で顔を洗おうとして、手を見た。
その瞬間。
心臓が止まりそうになった。
左手。
指の隙間に。
赤いものが乾いてこびりついていた。
血だった。
俺は息を止めた。
そんなはずはない。
俺は何もしていない。
していないはずだ。
その時。
頭の奥で、また声がした。
静かな声。
「やっと気づいた?」
鏡の中の自分が、少しだけ笑った気がした。
「次は三人目だ。」